オールセラミック症例
2017年11月21日(火曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 オールセラミック/ジルコニア/金属アレルギー専門サイト」です。
ジルコニアを使用したオールセラミック治療をみていきましょう!
患者様は上顎前歯部の差し歯が壊れたとのことで来院されました。
以下が初診時の正面の口腔内写真です。
噛み合わせに大きな問題があり、下の前歯が上顎の前歯部に強くぶつかる噛み合わせです。
以前まで一般的に使用されてきた「セラミック」という素材は、
内部に金属が使用されており、
その金属の上(表面)にセラミックが焼き付けてあります。
そのため、こうしたセラミックのことを
陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)と言います。
金属製(鋳造物)の表面に瀬戸物を焼き付けて作成しているということです。
陶材は瀬戸物であり、さほど強度はありません。
そのため、噛み合わせの負担で破損することが時々起こります。
今回の患者様も噛み合わせの問題があり、
瀬戸物に負担がかかることで破損してしまいました。
また歯肉も痩せており、審美的にも様々な問題が起こっています。
それでは治療はどのようにしたら良いのでしょうか?
ベストな治療としては矯正治療により噛み合わせの改善が必要です。
噛み合わせを適切に治してから
上顎の前歯の被せ物を再製することが必要です。
しかし、矯正治療をご希望されないことが多くあります。
その理由として、
矯正は、治療期間が長くかかる。
症例にもよってその治療期間は異なりますが、
2年程度はかかることが多いです。
また矯正治療は保険が適応されませんので
治療費が高額になってしまいます。
どこまで矯正治療を行うかによっても治療費は変わりますが、
全体的に矯正治療を行う場合、
最低でも50〜60万円、
場合によっては100万円を超える場合もあります。
さらに矯正装置が歯に付けなくてはいけませんので
患者様はご希望されない場合が多いです。
今回の場合も矯正治療はご希望されませんでしたので
なんとか現在の噛み合わせのままで治療を進めるしか方法はありませんでした。
このままセラミックで治療を行えば、
今までと同じで破損する可能性が非常に高いです。
おそらく同じ結果になるでしょう。
そこでジルコニアという非常に硬いセラミックを使用することにしました。
ジルコニアの中でも100%がジルコニアでできた
フルジルコニアをいう素材です。
もちろん金属は一切使用していない
オールセラミックです。
以下が治療後です。
このジルコニアは、非常に強度に優れており、
従来のセラミックで破損してしまうようなケースでも
耐えきれる素材と言えます。
次も同じようにセラミックが破損した症例です。
以下が初診時です。
下顎左側奥歯に従来型のセラミック(陶材焼付鋳造冠:メタルボンド)が装着されていますが、
セラミック部分壊れており、
内部の金属が見えている状態です。
このケースも再治療をする場合、
以前と同じ素材で作成するのには問題があります。
100%ジルコニアであるフルジルコニアを使用したブリッジで治療を行いました。
以下が治療後です。
それでは全てがジルコニアでいいのかと言いますと
違います。
ジルコニアは、硬いという利点がありますが、
その硬さが欠点でもあります。
噛み合わせの負担によりセラミックがある程度磨り減ったり、
破損してくれた方が歯自体に負担が加わらないこともあります。
以下のケースは、下顎左側の奥歯に金属製の詰め物がされており、
患者様のご希望があり、オールセラミックで治療することになりました。
奥歯ですから強度が必要ですが、
通常はジルコニアは使用せず、
金属を一切使用しないオールセラミックで治療します。
使用した素材は、
e.max(イーマックス)という素材で
オールセラミックとしては世界で最も使用頻度の高いオールセラミックです。
オールセラミックの中では歴史が長く、
多くのデータの蓄積もあり、信頼性の高いオールセラミックです。
以下が治療後です。
本日はオールセラミックといっても
強度を考えた素材の選択の話をしました。
治療費用
オールセラミック(e.max エンプレス 等)
1歯 54.000円(消費税込)
ジルコニアオールセラミック
1歯 75.600円(消費税込)〜
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