感染症予防対策
C型肝炎ウイルス(HCV)
現在日本ではC型肝炎にかかっている人およびキャリア(型肝炎ウイルスをもっている人)の数は約200万人以上存在するとされます。(2008年)B型肝炎ウイルスより感染力は弱いとされ、針刺しによる感染の危険性は非常に低い(1%以下)ですが、初感染後高率に慢性化し、慢性肝炎、肝硬変、肝癌へ進展することもあります。
C型肝炎ウイルスに感染した人の40%は 急性肝炎になるだけですが、残りの60%はキャリアになり慢性腎炎へと進展します。
肝臓ガンにかかる方の90%以上が肝炎ウイルスからとされ、そのうちC型肝炎が75%以上を占めており、B型肝炎が残りのほとんどを占めています。
また、C型肝炎ウイルスは B型肝炎ウイルスと異なり、年齢にかかわらずキャリアになる可能性があります。
このことが C型肝炎ウイルスが問題となっているものです。
そして、B型肝炎と異なり今のところワクチンは存在しません。(2008年)
感染経路としては
1. 輸血や血液製剤によるもの
2. 注射器や針治療等の医療事故
3. 入れ墨の使用針、麻薬使用時の針等があります。
しかし、B型肝炎と違い母子感染や性行為での感染は非常に少ないとされています。また、以前はC型肝炎の感染経路のうち輸血や血液製剤によるものが40~50%程度とされていますが、現在ではそれらから感染する可能性はほとんどありません。
C型肝炎の感染力は非常に少ないのもですが、感染をするとキャリアとなる可能性が高く、自然治癒の可能性も低くなります。
しかし、C型肝炎は先程説明したように感染経路が非常に限られてきますので輸血等での感染機会がほぼなくなった現在では注意をしていれば大きな問題はありません。
消毒方法はB型肝炎ウイルスと同様です。
感染予防対策については、以下参考リンクをご覧下さい。