自家歯牙移植
自家歯牙移植とは
人工歯にはない噛み心地
- 自分の歯(主に親知らず)を再利用し、しっかり噛めるように
- 歯根膜を活かせるので人工歯にはない噛み心地
- 中長期的に利点が大きい治療
自家歯牙移植とは
他の歯を削らずに、親知らずを抜歯して歯の抜けたところに移植をする方法です
歯の抜けたところを処置するために他の歯を削らずに、親知らず(親知らずがない場合は他の歯を使用することもあります)を抜歯して歯の抜けたところに移植をする方法です。
使えない歯を抜いた部位に抜歯と同時に移植できます。
3週間程度移植歯を動かさないように固定します。
その後根管治療や歯冠部の大きさをあわせるための冠を被せたりします。
自己の歯を使用するため生体適応性が高い治療法です。
自家歯牙移植の成功
自家歯牙移植は、単なる歯の移植ではありません。
では、「自家歯牙移植の成功」とはどのような状態なのでしょうか。 成功の基準は大きく2つあります。
- 歯根膜はしっかりと再生する力を発揮する
- 移植歯を受け側の歯肉に合わせ、なるべく動かないように固定する
歯牙移植は歯根膜が再生力を発揮することが重要なのです。
これは、移植の際に移植する歯の周囲の歯根膜が剥がれ落ちる可能性があるためです。
そうすると、歯根膜の細胞が不足しているため、骨と歯がうまくつながらず、不自然にくっついてしまう(癒着)のです。
顎の骨が移植歯の根を異物と認識して体外に出そうとするのです。
そうなると乳歯のように歯が抜け落ちてしまいます。
とはいえ、抜けるスピードは非常に遅く、ほとんどの場合、10年程度はもちます。
逆に言えば、移植した歯が10年使えるという意味で成功したと言えるかもしれません。
また、移植する側の歯がしっかりと歯茎に密着しているか、移植した歯が周囲と固定されているかも重要です。
歯茎が緩んでいたり、固定が甘かったりすると、歯根膜が再生できないのです。
国際インプラント学会認定医による安心の自家歯牙移植
インプラントと自家歯牙移植には、「人工の歯を入れる」か「親知らずを移植するか」という違いがあります。
自家歯牙移植の方が
- より自分の歯に近い感触で使用できる。
- 治療費負担の軽減
- 手術の負担が少ない
などのメリットがあります。
しかし
- 健康な親知らずがある
- 移植を行う歯の大きさが適合する
- 歯根の形状が複雑でない
といった条件が揃わないと、移植は難しくなります。
ご自身が自家歯牙移植に適合するかは綿密な検査の上決定します。
まずは当院のカウンセリング、検査をお気軽に受けていただければ幸いです。