2004年8月21日
インプラント手術:GBR法(膜の材質について)
昨日の続きです。
今日はインプラントで骨がない場合に行うGBRの膜材料についてお話します。
昨日話しましたようにGBR膜には吸収する膜と吸収しない膜があります。吸収する膜(当医院での使用しているものはTissue Guideと言う膜です。歯科以外でも医科領域で生体材料として古くから使用されているものです)はコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので、患者さんの負担や治療回数を少なくできます。しかし、この吸収性の膜は適応範囲が限られており、大幅に骨を再生させることはできません。
吸収しない膜(GORE-TEX膜という膜です)は吸収しないため後から取り出す必要性があります。この吸収しない膜は人工血管や縫合糸等で400万症例に使用されています。
どちらの材料も信頼性の高い材料です。
どちらを使用するかは骨の吸収程度や治療法によって変わります。
インプラントの杉山歯科医院