2005年5月24日
今日のインプラント:インプラントの成功率の話し
今日はインプラント成功率に関する報告(最新論文で報告されたもの)を行います。
対象は250名(男性:106名、女性144名で20〜67歳の患者さん)の患者さんです。
歯周病、全身疾患、喫煙者(1日10本以上)は除外しています。
使用したインプラントは長さ8〜16mm、直径は3.3〜4.8mmで合計759本のインプラントを埋入しました。
治療観察期間:
1995〜2002年の間に治療を行った患者さんで、治療を終了後(被せ物を装着後)16ヶ月〜7年間(平均3.5年)の範囲が調査対象となりました。
結果としてインプラント成功率は約95〜97%でした。
失敗インプラントの20%が8mmの短いインプラントで、同じく26.6%が直径3.3mmの細いインプラントであった。こうした結果から8mm以下の短く、3.3mm以下の細いインプラントは基本的に使用せず、もし使用したとしてもいくつかのインプラントと連結固定をして使用すべきであると考えています。またインプラントと天然歯は連結しないことは大原則であると考えています。こうした結果を考えてインプラントを行うとインプラントの成功率は非常に高くなります。
インプラントの成功率についての詳細はホームページの『インプラントはどれくらいもつのか?』を参考にして下さい。
インプラントの杉山歯科医院