2005年9月6日
今日のインプラント
今日のインプラントは上顎の前歯部です。
おそらく歯根破折のため他歯科医院にて抜歯となったケースです。
歯の根が破折した場合にはできるだけ早期に抜歯しないといけません。
このケースは早期に抜歯しなかったため歯の周囲ぼ骨が吸収していまい、インプラントを単に埋入することができず、インプラント埋入と同時に骨の再生療法(GBR法)を行いました。
GBR法を行うと通常のインプラント手術より3倍程度時間がかかることがあります。そうなると患者さんは治療時間が長く大変ですし、腫れる可能性も高くなります。
以下にはなぜ歯根破折すると抜歯しなければならないのかを説明します。
歯の根が割れると残すことはできません。
抜歯しか方法はないのです。しかし、痛みがなければ患者さんはなんとかその歯を抜歯しないで保存したいと思う方が多くいます。しかし、それは非常に危険なことです。
なぜかといいますと、割れた部分から血液等が入り込み、中で細菌が繁殖してしまいます。細菌が繁殖すると膿みとなり歯の根を支えている骨を吸収させてしまします。
骨が吸収すると抜歯後にインプラントをしようとしても骨がないためインプラントをすることが困難になります。
歯の根が折れたらそのままにしておかないことが大切です。
インプラントの杉山歯科医院