インプラントにおける難症例:3

インプラントにおける難症例:3

前回はGBR法では『骨補填材』が必要であり、一番良い骨補填材は『自家骨』であるという話を書きました。
この自家骨(骨)について知ることがインプラントを語る上で非常に重要であることも書きました。
そして骨は『リモデリング』という現象を起こすということも書きました。
今回はその続きです。

骨の『リモデリング』とは
1. 骨が常に新しく作られたり、
2. 骨が溶けてなくなったり、
3. できた骨の形を持続しようとする働きです。

こうした『リモデリング』の崩れが起ると体に異変が起ります。
わかりやすくお話すると『リモデリング』のバランス(骨の新生と 骨の吸収の代謝回転)が崩れた状態を
『閉経後骨粗鬆症(1型骨粗鬆症)』と言います。

また『リモデリング』自体の低下(骨の新生や吸収といった機能自体が低下する状態)を
『老人性骨粗鬆症(2型骨粗鬆症)』と言います。

骨粗鬆症という病名は聞いたことがあるかと思います。
特に女性の方は興味があることですよね。
骨粗鬆症は『リモデリング』が関係していたのです。
『リモデリング』が起らないと大変ですね。

『リモデリング』の一つである1. 骨が常に新しく作られるということを『骨形成(能)』と言います。
さらに難しくなってきましたね。
『骨形成(能)』とは骨の細胞の一つである『骨前駆細胞』から新生骨ができることです。
またまた難しくなってきました。
もうちょっとがんばりましょう。
『骨形成(能)』はさらに2つに分かれます。
a. 自律性骨形成
b. 移植性骨形成
の2つです。
わかりやすくお話ししますと
a. 自律性骨形成は通常子供(小学生程度まで)に見られるものです。
骨を部分的に切除しても骨の移植なしにほぼ完全に骨の再生を
期待できます。
これは年齢とともに能力が劣ってきます。
b. 植性骨形成は骨を移植することにより骨が形成されることです。

いやー今回は聞き慣れない言葉ばかりでわかりずらかったですね。
次回はもう少し簡単にお話ししたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター