老化:8
前回は『活性酸素』の話をする前に『酸素』についてお話しました。
『酸素』は『酸化』するというお話でした。
おさらいです。(前回と同じ内容をちょっとお話します)
『酸化』とは酸素分子が他の分子に結びついたり、『電子』を奪ったりする性質のことです。
『酸素』の核には『電子』というものがあります。
『電子』は『酸素』の核の周りをぐるぐると回っているのです。
その時に『電子』はいつも2個で一緒にいたいと思っています。
仲が良いカップルみたいなものです。
全ての『電子』がうまくカップルになれるかというとそうではありません。
うまくカップルになれない『電子』もいるのです。
『酸素』の『カップルになれなかった電子』はストーカーみたいなもので、非常にひつこいやつです。
カップルになれないと思ったら強引に他の電子を誘うのです。
誘うというより無理矢理奪ってしまうと言った方が良いでしょう。
先程『酸化』とは酸素分子が他の分子に結びついたり、『電子』を奪ったりする性質と書きましたが、
『酸素の電子』はカップルになれないと思ったら他の『電子』を奪ってしまう悪いやつです。
強引な『ナンパ』ですね。
強引に『ナンパ』した状態を『酸化』と言います。
そう言えば『酸化(さんか)』と『ナンパ』どことなく似ています。
そして『酸化』(ナンパ?)の結果できたのが『活性酸素』です。
ここまでが前回の内容です。
ちょっと長いおさらいでした。
おれでは今回の本題です。
『活性酸素』の極悪物語の始まりです。
『活性酸素』は4人兄弟です。
4人兄弟の名前は
1 スーパーオキシド
2 ヒドロキシラジカル
3 過酸化水素
4 一重項 酸素
です。
もちろん名前は覚えることはありません。
『活性酸素』には4種類あったと思っていただければ OKです。
『活性酸素4兄弟』の詳しい話は専門家ではないので簡単にお話します。
1 スーパーオキシド
最もポピュラーな活性酸素です。
(どこにでもいるような不良です)
2 ヒドロキシラジカル
活性酸素の中で最も反応性が強く、酸化力も強い。脂質、糖質、タンパク
質など近くにあるあらゆる化合物と反応してしまう。
(誰でも近くにいる人をすぐナンパする極悪なやつです)
3 過酸化水素
酸化力は大きくありません。しかし、わずかなきっかけで2つに別れ、
狂暴なヒドロキシラジカルになってしまいます。
(見た目は普通ですが、ちょっとしたことで切れやすい性格で極悪になっ
てしまいます)
4 一重項 酸素
酸化力が強い。
紫外線によって皮下組織でよく発生します。
(紫外線の強い昼間にナンパするやつです。夏によくナンパします)
難しいことはさておいて『活性酸素』にはナンパをよくする4兄弟がいて、
普通のやつから極悪のやつまでいるということです。
今回はおさらいと難しい話でした。
次回『活性酸素』が体に及ぼす影響について分かりやすい例でお話したいと思います。
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