インプラント 歯周病 専門医のブログ:チームアプローチによる歯科治療:2

チームアプローチによる歯科治療:2

今日も 昨日から始まった『チームアプローチによる歯科治療』の続きです。

今朝は 『静脈内鎮静法による麻酔』を行いった インプラント手術があります。

いつもは 北浜先生 という麻酔科医が行っていますが、
今日は日本麻酔学会のため、北浜先生はお休みです。
代わりに小林先生という麻酔科医が臨時に行います。

このように当医院で働いている先生が所属する学会はそれぞれあります。
歯周病学会、インプラント学会、補綴学会(入れ歯や被せ物の学会)、
噛み合わせ学会、麻酔学会、審美歯科学会、
接着学会(歯と被せ物をくっつける研究の学会)等です。

昨日も話しましたが、1人の先生が全てを学ぶことは難しいことであり、
限られた時間の中で有効に時間を使い、多くの知識を得るためには
それぞれの知識を総合することが重要です。

そのため、学会の参加や発表はどんどんと行っていただきたいことです。
ただし、病院の診療のことを考えれば、毎週のように学会に行っていれば、
治療を受ける患者様にとっては診察日を選ぶ日程が狭められ、困ったことです。

今日の麻酔医についても同じです。
学会で知識を得ている間でも 他の先生が代わりをつとめられる体制が大切なのです。
それも『同じレベル』です。

『静脈内鎮静法』という麻酔は歯科医師であれば、特に難しい麻酔ではありません。
だれもができます。
しかし、インプラント手術中に 麻酔による全身管理と
インプラント手術自体を 同時に1人の歯科医師が行うことは 時には無理があります。
インプラント手術に集中していると 麻酔管理が十分でないことがあります。

それぞれの専門分野の先生が力を合わせることにより、よりレベルの高い治療が可能となります。

私自身は歯周病とインプラントの専門医ですので、
噛み合わせが難しい症例は 噛み合わせの専門の先生にお任せします。
(もしくは相談し、一緒に行います)

これが今回のテーマである『チームアプローチによる歯科治療』です。

特にインプラント治療にはこうしたチームアプローチが大切です。
歯周病、
噛み合わせ、
矯正治療、
歯科衛生士による清掃管理
等です。

その中でも歯周病治療にとって大切なのは
『歯科衛生士』の役割です。

歯周病治療において大切なのは
まず、『清掃管理』と『歯周病細菌除去治療』です。
『清掃管理』とは
『歯ブラシの仕方の指導』と『口腔内のクリーニング』です。

歯周病は一度治療を行ってもブラッシングがきちんとできていないと
必ず再発します。
実際に、歯周病治療を行っても、その後に再発をする患者様は
いらっしゃいます。
一度歯周病になった場合、通常の方よりもさらに十分なブラッシングが大切になります。

毎食、毎食のブラッシングを怠ると、必ず再発します。
もちろん再発すると歯はダメになっていきます。

多くの患者様は歯周病の治療開始時には非常に丁寧にブラッシングをします。
しかし、時間の経過とともに、だんだんとブラッシングの意識は低くなっていきます。

これは、私のような歯周病専門医の技術的なことではどうにもならないことです。

このブラッシングに対する意識を向上させ、常に高いレベルに維持するために
『歯科衛生士』の役割は重要です。

『歯科衛生士』のレベルの高さが『歯周病治療後の状態』を維持するためには大切なことです。

また『歯科衛生士』の力が最も発揮されるのが、
メインテナンス(定期検査)です。
メインテナンス治療において多くの時間はこの『歯科衛生士』が関わってきます。
口腔清掃状態のチェックや指導、PMTCと言われる専門的なクリーニングです。

『歯科衛生士』のレベルが低いとこのメインテナンスは十分な効果が発揮されません。

いくら歯周病専門医が高度な治療を行ってもダメになってしまいます。

今日は 歯周病治療において『歯科衛生士』の役割は非常に大切であるということでした。
明日も『チームアプローチによる歯科治療』です。
明日は『歯周病細菌除去療法の難しさ』です。

さて これから麻酔科医に『静脈内鎮静法』で麻酔をしてもらい、
インプラント手術になります。

上顎の左右の奥歯に5本のインプラント埋入です。
ソケットリフト法 GBR法を併用します。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。