インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その5
今日も昨日と同様に歯周病患者様におけるインプラント治療(その5)です。
昨日は歯周病の治療である『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行うにあたり、
再感染させないように一度全て行ったり、できるかぎり短期間で行うことは有効な方法であることをお話しました。
今日は『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
3 『経口的抗菌薬の投与』
について説明します。
まず今日は1.の『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』についてです。
『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』とは歯肉の内部(歯周ポケット)に抗菌作用のある薬を直接注入し、歯周ポケット内部の細菌を直接除菌するという方法です。
日本の歯科界では『塩酸ミノサイクリン』という薬が良く使用されています。
『塩酸ミノサイクリン』はテトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の発育を抑制する作用があります。
ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、リン菌、赤痢菌、大腸菌、緑膿菌、クレブシエラなどに効力を示します。
まあ難しい言葉はいいとして、
簡単に言えば、歯周ポケット内部に薬を入れるだけの治療です。
痛みもありません。
しかし、『局所的薬物送達療法:LDDS』は歯周病ポケット内部の細菌の数を減らすことはできても、それ自体が歯根表面に付着した『歯石』そのものを取り除くことはできません。
つまり、『局所的薬物送達療法:LDDS』だけでは歯周病は治りません。
ただし、他の治療と併用すれば、炎症を消退させることができ、効果の高い治療法です。
明日は2.の『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』についてです。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。