インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』その3
今日は昨日の続きで、『禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患』になります。
昨日は高血圧の定義について解説しました。
今日のテーマは『血圧が高いとインプラント治療はできないのか?』です。
血圧が非常に高い場合、インプラント治療は難しい場合があります。
ただし、血圧が高くても内科で治療を受けていて血圧の症状がきちんとコントロールされており、麻酔が出来る状態であればインプラント治療は受けられます。
血圧が高い場合には糖尿病とは違い治療後の治癒が悪いということではありません。
問題なのは手術中です。
インプラントは手術を伴うものです。
今まで、行ったことがない治療であったり、手術と聞くと 誰でも緊張するものです。
この緊張が血圧の上昇を起こす原因になります。
緊張で血圧が上昇するケースがありますから、高血圧症であることが事前にわかっていれば、静脈鎮静法を行ってインプラント治療を行います。
静脈内鎮静法を行うと治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
静脈内鎮静法は治療中ほとんど寝ている状態で処置が行えますので、緊張等による血圧上昇を抑える効果的な麻酔方法です。
高血圧だからインプラントができないということではなく、安定していれば、それが上昇しないように手術を行うことが大切です。
次に、現在治療を受けていないが、以前血圧が高かったという人が一番危険!という話です。
上記のような方は事前に血圧測定を行い、その際に問題があると思われた場合には内科を受診していただきます。
歯科医院で行う血圧測定は単に現在の血圧の状態をみているだけで、その原因がわかるわけではありません。
高血圧症の方は他の病気も併発している可能性もあります。
現在の状態がまったく分からないという方が治療を行うにあたり一番リスクです。
安全な治療を行うためには的確な検査が大切です。
また、現在高血圧で通院されている場合には医科担当医との連携により治療を進めることが大切です。
明日は『腎臓病とインプラント治療』についてです。
最近は腎臓病を起こし、人工透析を受けられている方は非常に増えていますよね。
私が行ったインプラント治療においても『人工透析』をされている患者様が何人もいらしゃいます。
高齢化社会において全身疾患をお持ちの方の治療はますます増えていくでしょう!
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。