くすり の 効果 と 副作用:その6
前回からブログを毎日ではなく、変則的に書いています。
4日ぶりのブログです。
前回の続きになります。
耐性菌の原因
耐性菌ができてしまった大きな原因は、抗生物質の乱用です。
細菌感染により、抗生物質を処方する際には以下がことを厳守することが必要です。
1 病状にあった(細菌にあった)抗生物質を使用すること
2 適切な量を使用すること
少なすぎても多すぎてもいけません。
3 適切な使用期間を守ること
症状が良くなったからと言って抗生物質の服用を途中でかってに中断した
ことはありませんか?
これは一番よくないことです。
病院で処方された抗生物質は必ず飲みきって、完全に病原菌を死滅させる
ことが必要です。
痛みがなくなった。腫れが引いた。等の症状改善があると自己判断で抗生
物質の服用を中止してしまう方がいらっしゃいます。
途中で服用を中止すると、生き残った病原菌がさらに拡大してしまい、
同じ抗生剤では効かなくなってしまうからです。
4 本当に必要な時のみ服用し、効果に関係のない服用は避ける
(例として後で風邪の時に服用する抗生物質について解説します)
日本の耐性菌の実情
先に耐性菌として『MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌』があることを解説しました。
このMRSAという耐性菌は日本人の約65%が持っているというデータがあります。
これは世界で最も高い数値です。
また、中耳炎に関連する細菌では、3歳以下の90%以上がペニシリンに効果がない耐性菌となっていることが報告されています。
世界的にみれば、ヨーロッパでは国により、抗生物質の使用制限があります。
特にスエーデンでは、抗生物質に対する管理が徹底しているため、耐性菌の出現率は日本の1/100と言われています。
抗生物質が効かないということは本当に抗生物質が必要になった時にその効果が現れないということです。
次回のブログは11/22日(木曜日)になります。
抗生物質の続きで、『風邪に抗生物質は効くのか?』になります。
このシリーズのはじめにも書きましたように抗生物質は『細菌』に効くものです。
通常、風邪は『ウィルス』によって起るものです。
『細菌』と『ウィルス』は違うの?
等の話をさせていただきます。
学会準備のため、暫くの間、月曜日と木曜日の週2回ブログを書きます。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。