2015年の当医院のできごと と 2016年に実施すること インプラント治療向上のために…

2015年12月24日(木曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 インプラント症例専門サイト」です。
2015年 最後のブログです。
まず年末年始の休診案内です。
12月30日(水曜日)から
1月 4日(月曜日)まで休診となります。
休診中の緊急連絡は、以下のよりメールでご連絡下さい。
休診中の緊急連絡メール
今年も 1週間あまりとなりました。
あっという間です。
今週の歯周病ブログにも同じような話を書いたのですが、
昨年から患者さんの ご予約が非常に混み合っており、
予約が取りにくい状態でしたので、
歯科医師の人数を増やし、
非常勤の先生も含めて 7名の歯科医師体制での診療となりました。
このことで だいぶ余裕をもって診療を行なうことができるようになりました。
また 来年の春からは、産休中であった歯科衛生士も戻ってきます。
彼女は、日本歯周病学会の認定歯科衛生士であり、
当院の勤務も15年を超えます。
歯周病の初期治療である ルートプレーニング などは
私より慣れており
非常に信頼度の高い歯周病認定 歯科衛生士です。
中程度までの歯周病のケースは
彼女一人で治すことが十分可能です。
実際に歯周病が進行したケースでは、
初診時に 私を含めた 歯科医師が検査(歯周ポケット検査 、レントゲン検査 …等)をし、
検査データを元にして 私(院長)が治療計画を立てます。
治療計画書(30ページ程度のプリント)は、
患者様に説明させていただき、
その治療計画書は、患者様にお持ち帰りになっていただきます。
当然のことながら 治療計画自体は、歯科衛生士も内容を十分理解した上で
担当歯科医師と今後の治療の打ち合わせを行ないます。
歯科医師でしかできない治療も もちろんありますが、
歯周ポケット の深い部分を治す
ルートプレーニング という治療は、歯科衛生士の最も得意な治療分野です。
特に日本歯周病学会の 認定歯科衛生士は、
この分野の治療のプロフェッショナルと言ってもいいでしょう。
それだけ 日本歯周病学会の認定歯科衛生士
優れた存在であることは間違いないです。
しかし、この資格を取得している歯科衛生士の数は非常に少ないです。
厚生労働省によると
平成26年末の時点で 実際に働いている歯科衛生士の数は、
116.299人とのことです。
10万人以上の歯科衛生士が
歯科医院 等で勤務していることになります。
それでは、その中で 日本歯周病学会が認定している
歯科衛生士は何人くらいいるのでしょうか?
日本歯周病学会によると
平成25年6月30日までに865名が
試験に合格し、
認定衛生士として登録されています。
ということは、
歯科衛生士の中で
歯周病学会の試験に合格し、
歯周病 認定歯科衛生士として登録されているのは、
約0.74%ということになります。
データ人数の集計時期も若干違いますし、
認定歯科衛生士の資格を持っていても 働いていない人もいることでしょう。
そうしたことも含めても
歯周病学会の認定歯科衛生士は、
全体の1%以下ということです。
この日本歯周病学会が認定する 歯科衛生士は、
平成17年に発足しました。
厚生労働省によると成人の約8割が歯周病に罹患しているというデータがあります。
歯周病の中には、非常に難治性の病態もあります。
これらは侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)と言います。
悪性度の高い歯周病細菌に感染することで
歯周病が悪化していきます。
この話は、年末歯周病ブログで詳しく解説してきました。
現在は、遺伝子検査(DNA検査)が進歩しており、
口腔内細菌の遺伝子も高いレベルで検査することが可能になっており、
当院でも口腔内細菌を遺伝子レベルで解析することが可能です。
この検査は、リアルタイムPCR法と言います。
リアルタイムPCR法の詳細は、以下を参考にされて下さい。
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR法
この侵襲性歯周炎は、歯周病全体の約10〜15%に発症すると言われています。
別の言い方をすれば、
歯周病の方の90%近くは、難治性の歯周病(侵襲性歯周炎)ではないのです。
難治性ではない歯周病は、
慢性歯周炎という状態であり、
初期から中程度であれば、
通常の治療で 十分進行を抑えることが可能なのです。
通常の治療は、本来 一般の歯科医院でも十分対応可能な状態です。
しかし、難治性の歯周病(侵襲性歯周炎:しんしゅうせい ししゅうえん)は、
やはり 歯周病専門医でないと治療は難しいですが、
歯周病の方の80%以上は、
専門医でなくても本来治療は可能なはずです。
慢性歯周炎ですから…
しかし、先程の厚生労働省のデータでは
いまだに80%の方が歯周病に罹患しているのが現状です。
先程説明しましたように
慢性歯周炎は、通常の治療で十分治る可能性高いのです。
一般の歯科医院でも十分治る可能性が高いということです。
それなのに 実際には、日本人の80%が歯周病…
ということは どういったことなのでしょうか?
厚生労働省のこのデータが正しいとすると
歯周病治療が適切に行なわれていない可能性もありますし、
患者様自身が歯周病治療検査を受けていなかったり、
歯周病治療自体を希望されていないことも考えられます。
そのため、日本歯周病学会は、
歯周病への対応を的確かつ効率的に実施し、
長期間にわたり 国民の健康管理に貢献することが出来る
有能な歯科衛生士を認定して行くことを、大切な仕事としています。
(この部分は日本歯周病学会のHPから抜粋しています)
口腔内を長期的に維持するために
専門的な知識を持ち、
実際に歯周病の治療レベルをみていき、
試験に合格した者を日本歯周病学会の認定歯科衛生士としています。
当医院には、2名の日本歯周病学会認定歯科衛生士が在籍していますが、
まだこの資格を取得していない若い歯科衛生士も在籍しています。
受験資格は、歯周病学会が認定した教育施設で5年以上の研修が必要であり、
その間に 実務経験単位 と 教育研修単位 を取得することが義務です。
もちろん日本歯周病学会に加入して学会に参加していないとダメです。
これがクリアしてようやく受験することが可能となります。
受験は、書類審査がまず必要です。
実際に受験する歯科衛生士が治療(歯周病治療)を行なった
ケース(5症例)を提出します。
この症例がきちんと治っており、
認定歯科衛生士として、十分なレベルに達していると判断された場合には、
書類診査が合格です。
しかし これで終わったわけではありません。
2次試験があります。
今度は、歯周病学会の指導医数名の前で
症例を発表することが必要です。
人の前で症例を発表することは なれない人の場合、
結構大変です。
その症例発表とともに
歯周病に関する知識、症例の内容 等の口頭試問を受けます。
こうしたことをクリアして
ようやく合格者が日本歯周病学会の認定歯科衛生士となります。
しかし、一度資格を取得したからといって
一生 資格を持ち続けることはできません。
資格取得後も 学会にきちんと出席し、
毎回教育講演という勉強することを学び
つねに向上することが義務となっています。
そのため、5年おきに更新をすること必要です。
この更新時期に適切な更新単位がないと
認定歯科衛生士の資格は、失効してしまいます。
まだ受験資格のない若い歯科衛生士は、
現在毎日懸命に勉強しながら
認定歯科衛生士になるべく努力をしています。
一度 歯科衛生士の国家試験を取れば、
それで終わりではないのです。
日々努力していかないと
高いレベルでの診療はできません。
私自身 や 他の歯科医師も同様です。
学会 や 講演会、研修会 等に参加して
日々努力をしていくことが必要です。
また 来年からは、
CAD/CAMという
コンピューターを使用したオールセラミック治療を さらに向上させるべく、
私も含め、数名の歯科医師で
日本臨床CAD CAM学会 に参加し、
研修コースも受講することになっています。
CAD/CAMというのは、
コンピューター上で設計したセラミック等を
ミリングマシンという器械が
セラミックブロックを削り出して作製する治療法です。
従来セラミックの作製方法は、
歯科技工士が歯型模型から
一つ一つ手作業で作製していました。
非常に時間がかかることと
歯科技工士の技術が大きく問われる作業です。
そのため、セラミック治療というと
患者様には、非常に高額な治療費がかかっていました。
みなさんも そう感じているのではないでしょうか?
この歯科技工士が行なっていた作業の多くを
コンピュターが設計し、
ミリングマシンという器械が行なうことで、
今までとは比べ物にならない短時間で
高精度のセラミックを作製することが可能になりました。
当然、時間の短縮 と 人件費の削減により
セラミックの単価も下がってきます。
当院では、このCAD/CAMシステムを 3年程前から院内に導入し、
全ての作業ステップを歯科医院内で完結できるようにしています。
2015年はそのシステムをさらにバージョンアップし、
大きなブリッジ や ジルコニアも対応が可能になりました。
このことにより、コストをかなり抑えることが可能となり、
オールセラミックに関しては、
今まで治療費の半額にまで下げることができました。
2016年は、このCAD/CAMをさらに進歩させるため、
さまざまなことを実施する予定でいます。
そのために 私を含め、他の歯科医師は、
勉強会 や 学術セミナーに参加するのです。
2016年は、さらなる技術向上したオールセラミック治療が提供できるようになります。
以下も先日の歯周病ブログでも書いたことの一つですが、
2015年はインプラント治療に関して
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)という手術方法
を行なってきました。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)について簡単に説明します。
従来のインプラント手術は、
欠損部にインプラントを埋め込む際に、
埋め込む位置 や 角度は、歯科医師の技量に大きく左右されていました。
インプラント手術の際に
インプラントを埋め込む 位置 や 角度 等は、
ある程度 歯科医師の経験に左右されます。
技術レベルの高い歯科医師であれば、
さまざまなことに対応できるのですが、
技術経験が少ない若い先生では、
インプラント手術の際にインプラントを埋め込む位置が若干ズレたり、
角度が若干曲がったりする可能性があります。
例えば、料理人であれば、
料理を習い始めた若い人と
さまざまな経験を積んだベテランの調理人では、
当然のことながら
料理の質は違います。
もちろん経験が長くでも
きちんとした技術がなかったり、
経験を学べるところで勤務しないと
美味しい料理は提供できません。
センスもありますが…
それは どのような職業でも同じです。
始めから高いレベルでの仕事はできませんよね。
高校を卒業したばかりの若い人が
ミシュランで星を獲得するような
料理はできませんよね。
難しい仕事であれば
それなりに経験が必要ですし、
努力、センスも必要です。
でも医療ということを考えると どうでしょう?
歯科大学を卒業したばかりの若い先生は
当たり前ですが、経験はまったくありません。
知識も乏しいです。
そうした歯科医師にインプラント治療を受けたいと思いますか?
治療を受ける患者様にとっては、
やはり不安があるものです。
しかし、現在インプラント治療で著名な歯科医師でも
当然のことかがら 経験の浅い 若い時期が必ずありました。
こうした経験の差を大きく埋めることができるのが
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)の大きな特徴の一つです。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)は、
インプラント手術前に
特殊な装置を装着した状態でCT撮影を行い、
そのデータをインプラントシュミレーションソフトで解析を行ないます。
インプラントの埋入深さ、
インプラントの埋入位置、
インプラントの埋入角度
をコンピューター上で正確にシュミレーションします。
この治療前の状況から
インプラント手術時の状態を適切にシュミレーションできることが
非常に重要なのです。
もちろん骨吸収の状態も正確に把握できますので、
骨の再生治療(GBR法)等の治療のシュミレーションも行なえます。
このシュミレーションデータを正確に再製するための
装置を作製します。
これがガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)なのです。
この装置を使用してインプラント手術を行なうことで
コンピューター上でシュミレーションした状態を
そのまま正確に行なうことが可能になります。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)を適切に行なうことができれば、
極端な話、
始めてインプラント手術を行なう若い歯科医師でも
正確な位置にインプラントを埋め込むことが可能です。
インプラント手術のテクニカルエラーが非常に少なくなります。
大雑把に言えば、
車のカーナビゲーションのようなものです。
始めて通る道は、分かりませんが、
カーナビゲーション システムを利用すると
始めての人でも 迷うことなく
進めますよね。
まあ このようなものです。
インプラントの手術方法をガイドしてくれるのです。
ただし、このガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)は、
さまざまなメーカーが行なっているシステムですが、
その精度は全く違います。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)と言っても
精度が悪いメーカーもあります。
実際に私が見たことがある メーカーでは、
かなりアバウトな装置を使用しているところもありました。
これなら使用しない法が いいかな?
というようなかなり質の悪いメーカーもありました。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)といっても
名前だけであり、
これを使用しても あまり意味はないかな?
というような粗悪の装置も実際にありました。
このような粗悪なガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)では
使用する意味はまったくありません。
当院で使用しているガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)は、
ストローマンガイドのゴニックスという装置です。
現在 最も精度の高い
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)と言われています。
ただし、このガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)にも
大きな欠点があります。
それは、装置を作製するためには、
かなりコストがかかるのです。
通常は、外注でこのガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)の装置を作製するのですが、
インプラント1本のガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)を
作製するだけで、3〜5万のコストがかかります。
もちろんこれは、材料費のみの費用であり、
これに技術料等が換算されると
患者様のお支払いはさらに負担がかかります。
そのため、2015年 当院では、院内で全ての作業が行なえるように
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)作製用装置(ストローマンガイド:ゴニックス)を購入し、
歯科技工士とともに作製するようになりました。
こうした情報も2016年にお伝えしたいと思います。
これで今年のブログは終了です。
また来年もご覧下さい。
ガイデットインプラント(ガイデットサージェリー)を含めて
新しい情報をアップしていきたいと思います。
当医院のインプラント治療費
以下は、インプラント治療をインプラントモニターで行なった場合です。
インプラント   1本  160.000円(消費税別)
被せ物(白い歯) 1歯分 100.000円(消費税別)〜 になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、 1歯分 90.000円(消費税別)になります。
インプラントの土台(アバットメント)は、1装置54.000円(消費税別)になります。
インプラントモニターの詳細は、以下をご覧下さい。
インプラントモニターは期間限定で行なっている制度です。
モニター終了後は通常料金となりますので、
ご希望される方は、お早めに受けられて下さい。
治療費は現時点での費用であり、今後変更になる可能性があります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用が含まれています。
このブログが始まって以来 毎週木曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週木曜日にアップしたいと考えております。
インプラントモニター募集(インプラント手術費用20%割引
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター(手術費用20%割引)
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで4万円かかっていた費用を無料にしました。(インプラント2本以上同時に埋入の方のみ)
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
ご希望の方は、ご利用下さい。
圧倒的に楽にインプラント治療が行えます。
インプラント無料相談
現在インプラント無料相談を受け付けています。
詳細は以下をご覧になって下さい。
インプラント無料相談
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さい。
基本的に、当日に回答させていただきます。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。