インプラント治療後のケアー:その3
5/29(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラント治療後のケアー:その3』になります。
2回に分けてインプラント治療後のケアーとして、ブラッシングの重要性および洗口剤(クロルヘキシジン)の有効性について解説してきました。
次に大切なのは、定期検査を受ける時期や習慣です。
定期検査(メインテナンス)の適切な間隔は、患者様個々により違います。
歯周病の有無や、歯ブラシがどれだけできるか、リスク、歯石の付着の度合い等です。
1年に1回のメインテナンスでも大丈夫な方もいれば、毎月のように必要な方もいらっしゃいます。
平均的なことを言えば、歯周病がある方で、3〜4ヶ月に1回、
歯周病に問題がない方では6ヶ月〜1年に1回程度が良いでしょう。
また、定期検査(メインテナンス)を一定の間隔で、ずっと来院されることは大変なことです。
そのため、ある程度メインテナンス間隔が短い方は、次回の定期検査の予約を取っておくことが有効です。
当医院では、ご予約をとっていただいた場合には、予約日の1週間前になりましたら、ハガキにて予約日の連絡を致しております。
予約日を忘れないためにも、メインテナンスの予約は、歯科医院主導型が良いでしょう。
また、1年に1回等のメインテナンスで、予約等がない場合には、忘れずに注意することが必要です。
『メインテナンスを受ける方』と『メインテナンスを受けない方』では、予後はかなり違います。
これは、多くの論文でも報告されています。
アメリカの歯周病学会では、歯周病治療後のメインテナンスを
『歯周病の治療の延長であり、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、治療しようとすることである』としています。
『一度メインテナンスに行かなかったから行きづらい…』ということはありません。
どこの歯科医院(歯科医師)でも治療を行った部位が悪くなっていないか心配しています。
一度治療した部位が悪くならないためにも、是非メインテナンスを受けられて下さい。
次回のブログは6/2(月曜日)になります。
今週(5/27〜28)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎の奥歯にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
上顎の奥歯の場合、骨の吸収が起ると、インプラントの埋入が非常に困難になることが多いのです。
その理由として、上顎の奥歯の上方部には、大きな空洞があります。
この空洞を『上顎洞』と言います。
*詳細は、 こちらをクリックして下さい。
この空洞(上顎洞)が存在するため、上顎の奥歯においては、インプラントの埋入が難しくなっているのです。
しかし、今回の患者様の場合、上顎洞までの距離が非常にある 稀なケースでした。
ラッキーな方です。
そのため、上顎の奥歯においては、12ミリという 長いインプラントを埋入することができました。
通常は、上顎の奥歯に ソケットリフト法や サイナスリフト法といった骨の高さを増大する治療を行わないで、12ミリの長さのインプラントを行うことは稀なことです。
しかし、骨の高さには、問題ありませんでしたが、幅には、若干の問題がありました。
骨幅が約4ミリだったのです。
適切な治療を行うためには、骨幅は約6ミリはほしいところです。
そのため、 『スプリッティング法』を行い、骨幅の増大を行いました。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。
手術時間は、約15分程度でした。
使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント) 直径4.1ミリ、長さ12ミリ が2本でした
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
意外に治療回数はかからないものなのです。
治療費
今回の手術を含め、治療費の合計は、
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
最終的な被せ物は、
ハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分、
ですので、合計630.000円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。
医療情報コーナー
最近始めました新しいシリーズです。
なにかお役立ち情報がありましたら掲載する予定です。
今日は、糖尿病の食事療法についての話です。
糖尿病 と 歯科 は非常に大きな関係があります。
特に、歯周病とインプラントには、糖尿病は大きく係ってきます。
糖尿病患者様 が 血糖値を抑える効果的な方法に「食事療法」があります。
しかし、実際には、実行が難しいのも事実です。
簡単に楽しく続けられる 食事療法 とうのは難しいのですが、ちょっとした工夫と心掛けで、血糖値抑制 につながる 食事の取り方を紹介します。
白米 と 焼き肉 のどちらがより血糖値を上げるのかご存知ですか?
同量であれば、カロリーの高い焼き肉の方が上げそうですが、実際は違います。米国糖尿病学会(ADA)によると、炭水化物は15〜90分で摂取した100%が血糖に変化する。
一方、たんぱく質は50%が血糖になるのに約3時間かかり、
脂肪は半日で10%未満しか血糖にならないから、
白米の方が食後の血糖値を上げやすいというのです。
主食となる 米 や パン、いも類は、食後の血糖値を上げる炭水化物の割合が高い。
つまり、主食(炭水化物)よりも副食を摂取した方が良いという考えもあります。
ただし、主食を抜いても摂取カロリー全体が多ければ意味はありません。
標準的な総カロリーの中で、栄養素のバランスを考えることが大切です。
また、腎機能が落ちている場合は、たんぱく質の制限が必要なため、この食事は向きません。
また、良く言われるのが、食事の際に、野菜 等の繊維が多い食物を先に食べてから、
他の食べ物を摂取することが急激な血糖値の上昇を抑えます。
最近テレビコマーシャルで放映されている『健茶王』等はこうした効果(血糖値の急上昇を抑える)を期待している飲料ですね。
同じ食事内容でも、食べる順所を変えるだけでも効果はあるのです。
もちろん食べ過ぎては、意味がありませんが…
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。