インプラント症例:53回目
6/14(月曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 月曜日と木曜日にアップしています。
『53回目のインプラント症例』になります。
いつもこのブログでご紹介する症例は、骨吸収が起こっているケースがほとんどで
GBR法(骨増大法) やソケットリフト法 、サイナスリフト法(上顎底挙上術) 等を行ってインプラントを埋め込むことが多いのです。
このブログは、特別なケースや難しいケースをご紹介することが多いのですが、
骨吸収もなく、比較的簡単な症例も多くあります。
あまりこのブログではご紹介しないだけです。
本日ご紹介する症例は、簡単な症例です。
最も良くあるケースです。
しかし、欠損のままにしておくと 今後大きな問題が起こりやすい症例です。
それでは早速見てみましょう。
以下のレントゲンは初診時になります。
下顎の左右奥歯(2歯づつの合計4歯欠損)が欠損しています。
このような症例は非常に多く存在します。
多くの場合、奥歯が欠損すると以下のようなパターンで病状は進行していきます。
1.奥歯が欠損する!
2.義歯を作成するが 違和感が強く使用できない!
3.そのまま欠損を放置する!
4.噛む場所が限定されるため、残っている奥歯に負担がかかる!
5.奥歯で噛めない分、前歯に負担がかかる!
6.歯並びが悪くなる!
7.上顎が欠損すると噛み合う下顎が、下顎が欠損すると噛み合う上顎が挺出する!
このようなことが起こると
残っている歯が歯周病であった場合、急速に歯周病が進行します。
残っている歯が神経がない歯であった場合、加重負担により歯根破折 を起こします。
特に歯根破折 は大きな問題です。
歯根破折 を起こした歯は、基本的に抜歯です。
奥歯が欠損することにより、前歯に負担が加わり、前歯が歯根破折 を起こす症例は良く経験することです。
それでは 本日の症例に戻りましょう。
以下の赤丸:●は、神経がない歯です。
神経がない歯が多いですね。
このまま奥歯が欠損していると 上顎の前歯部に負担が加わり、上顎の前歯部の赤丸:●の歯は歯根破折 を起こしてくる可能性が高いのです。
患者様のご希望としては、
『義歯(入れ歯)は嫌なので、固定式のインプラントにしたい!』
『他の歯は大きな治療はせず、このままにしたい!』
とのご希望がありました。
そこで、以下のような治療計画になりました。
骨吸収もほとんどないため、単にインプラントを埋入するだけです。
非常にシンプルな治療計画です。
以下がインプラント治療が終了した直後です。
治療期間は、約3ヶ月です。
インプラントを埋入(手術後)後、骨とインプラントが結合(くっつく)まで約2〜3ヶ月かかるためです。
今回の症例の治療費は、インプラントモニター の場合には以下のようになります。
インプラントが 1本 168.000円(消費税込)、
被せ物が 1歯 58.800円(消費税込)です。
つまり、1本分の治療費の合計は226.800円(消費税込)です。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) 、
OAM(大口式)インプラントシステム 、
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合) 、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
患者様は、奥歯で何年ぶりに噛めるようになり、非常に喜んでいらっしゃいました。
奥歯で噛めることは、食生活の向上にもつながりますので、
健康面にも大きく影響してきます。
また、前歯の負担も少なくなることにより 将来性にトラブルが起こりにくくなります。
この4本のインプラントから得られる利点は非常に大きいのです。
また、今回のインプラント治療にはもう一つポイント(注意点)がありました。
本来埋入したインプラントが長期的に安定するには、可能なかぎり長いインプラントを埋入することが重要です。
短いインプラント と 長いインプラント ではその成功率は変わってきます。
今回の症例では、非常に短いインプラントの埋入になっています。
この理由として、下顎の奥歯の骨の中には、下顎神経という太い神経が通っている管(くだ)があります。
この患者様の場合、この神経の位置が通常よりも上方に存在していました。
以下の赤線が下顎神経の位置です。
本来の下顎神経は、もっと下方に存在することが多いのです。
以下の黄色線のような位置に存在することが多いのです。
今回の症例がいかに神経の位置に問題(難しさ)があったかがわかるかと思います。
本日の症例は、インプラント治療としては、簡単なケースでした。
しかし、このように奥歯が欠損している人は、かなりいらっしゃいます。
そのまま欠損を放置すれば、問題はさらに大きくなります。
早めに欠損に対する対応を行うことが重要です。
次回のブログは6/17(木曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
今週(6/8〜13)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
この4日間でもさまざまなインプラントの手術がありました。
この4日間で行ったインプラント手術は、6症例で合計14本のインプラントを埋入しました。
簡単なケースもありましたが、骨吸収が非常に進行しており、非常に難しいケースもありました。
簡単な手術ばかりであれば良いのですが…
そうはいきません。
その中で 今回ご紹介した症例のように 奥歯が欠損していたケースも存在しました。
以下のようなケースです。
下顎右側の奥歯が2歯欠損しています。
また、本日ご紹介した症例のように神経のない歯が多く存在しました。
以下の赤丸:●は神経がない歯です。
上顎の前歯部 と 下顎左側の奥歯 は神経がありません。
この歯に負担が加われば…
問題が起こる可能性が高まります。
この患者様も今回インプラント治療を行って 本当に良かったと言える症例です。
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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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