「今、何を後悔していますか?」という話し
2012年11月 1日(木曜日)です。
この最新インプラント症例ブログは毎週木曜日にアップしています。
本日は いつもの症例ではなく、ビジネス情報誌「PRESIDENT] に載っていた記事を紹介します。
ビジネス情報誌「PRESIDENT]が シニア1000名に
「今、何を後悔していますか」
というアンケートを実施した記事です。
「健康」のジャンルでは「運動」「食事」「タバコ」関連ではなく
「歯の定期検診を受けていればよかった」
が第一位でした。
この結果に聖路加病院の日野原先生が「歯周病と糖尿病」との関係にも触れ、
定期検診を推奨されています。
仕事で忙しい時期 等は、なかなか治療に専念できない時期はあるかと思います。
しかし、歯を失って始めて 歯の大切さ、噛むことの大切さ を実感するのです。
私は、歯周病専門医 ですので、重度歯周病の患者様が多く来院されます。
しかし、あまりにも進行してしまった歯周病の方が多いのも事実です。
私のような専門医でも全ての歯周病を治すことはできません。
一般的な慢性歯周病は、長い年月をかけて進行します。
抜歯となるような状態まで進行した慢性歯周病の場合、
15〜20年という長い年月をかけて進行しています。
そのため、早い時期で適切に治療を行なっていれば、十分歯周病の進行を停止させ、
長期的に維持させることは可能です。
しかし、悪い状態を10年も20年も放置してしまえば、
いくら歯周病専門医 でも残すことはできないのです。
歯周病は、病状が進行すると 歯を支えている骨が吸収する 病気です。
支えている骨の吸収が進行すると 歯がグラグラ してきて 抜けてしまいます。
もちろん、歯周病が進行しないうちに 適切に治療を行えば、歯周病の進行を停止させることが可能です。
歯周病の治療とは、
ルートプレーニング 、
フラップ オペレーション 、
GTR法 、
エムドゲイン法
といった治療です。
しかし、こうした治療にも限界があります。
先にも記載しましたように あまりにも骨吸収が進行してしまった場合には、
私のような歯周病専門医 であっても治すことは不可能です。
抜歯になります。
全ての歯周病を治すこはできないのです。
しかし、患者様にとって抜歯は可能なかぎり避けたいものです。
そのため、完全に抜歯しか方法がない状態でも 抜歯をご希望されない方は、多くいらっしゃいます。
これが、大きな問題なのです。
こうしたことを患者様に 他の例でご説明することがあります。
お腹が痛くて内科を受診したとします。
診査の結果、病名が ガン(癌)と診断されたとします。
しかも、ガンは、かなり進行していたのです。
もっと早い段階でガンが発見されていれば、抗ガン剤 や 放射線治療で治ることが可能だったのですが、
ガンが進行してしまっている現状では、ガンの部分を切除するしか治療方法はなかったとします。
もし、切除しないと ガンは、他の臓器にも転移してしまうからです。
ガンが転移した結果、生死にも関わってくるのです。
そのため、外科処置によってガンを切除する方法を選択するのです。
歯周病も同じです。
歯周病は感染症 ですので、治療を行っても治らない歯を放置すると
必ず 他の歯に感染してしまいます。
つまり、さらに多くの歯を失ってしまうのです。
歯周病は、感染症 であることをしっかりと認識することが 歯周病治療を行うための第一歩なのです。
日本人の死因第一位の病症は「がん」(悪性新生物)であることはご存知のことと思います。
そして、早く発見できれば、治る確立が高いこともご理解できますよね。
早く発見するということは、定期的に検査を受けるということです。
歯周病もそうですが、早い段階で治療を開始することが最も有効なことなのです。
ガンでも 歯周病でも 進行してしまった状態では、治すことは難しいのです。
またガン(癌)の中でも肺ガンは、最も多い病気の一つです。
肺ガンの原因として、考えられるととして喫煙があります。
喫煙は、もっとも死亡リスクの高いことの一つ言えます。
そうであれば、喫煙されている方は、人間ドックのような検査を定期的に受けることが
非常に重要です。
「知り合いのおじいさんは、90歳までタバコを吸っていたが、元気だった!」
「だからタバコを吸っても関係ない!」
「タバコは、絶対に辞めない!」
というような意見を聞くことがありますが、まったくナンセンスです。
私の知り合いの中でも肺ガンにかかった方を何人か知っていますが、
その全ての人は、肺ガン宣告後に
禁煙しています。
以前は、絶対にタバコは辞めないとい言っていた人でも
禁煙します。
そして「もっと早く禁煙していれば…」と後悔するのです。
今回のテーマである
「今、何を後悔していますか」
ということですが、今できることはあるはずです。
歯科も定期的に検査を受けることにより防げることはいっぱいあるのです。
ここで一つ注意事項があります。
歯科で定期検査を受けられる場合で、歯周病検査をご希望される場合には、
必ず 「歯周病検査希望 」と言われて下さい。
私の経験上、当医院に来院される重度歯周病の患者様の中には、
「定期的に歯科医院でメインテナンスを受けていた!」
「歯周病なんて1回も言われなかった!」
という方も少なくないのです。
しかし、定期的に歯科医院でメインテナンス(定期検査) を受けていたとしても
歯周病検査 は行なっていなかったのでしょう。
虫歯のチェック と 歯石を取る ことが定期検査としている歯科医院もあるのかもしれません。
もし、診療内容にご納得できない場合には、
各専門医を受診されることが良いでしょう。
歯周病専門医であれば、日本歯周病学会のHPに歯周病専門医が記載されています。
以下を参考にして下さい。
日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
日本地図がありますので、ご希望の都道府県をクリックして下さい。
早期発見、早期治療が大切です。
本日は、インプラントの症例ではありませんでした。
次回のインプラント症例ブログは、11/8(木)になります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) 、
OAM(大口式)インプラントシステム 、
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合) 、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
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