患者様から受ける質問特集:その21
10/27(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その21』になります。
今日も前回の続きになります。
このテーマを始めて見られた方は、10/16の『患者様から受ける質問特集:その18』からご覧になって下さい。
さて、今日も、全身疾患とインプラント治療の関わりについてです。
まずは、『腎臓病』とインプラント治療についてです。
腎臓病には軽いものから重いものまであり、その原因も治療法(食事制限や薬の服用、透析、移植等)もさまざまです。
そのため、腎臓病の方は全てインプラント治療ができないということではありません。
ただし、腎臓病の方は免疫力が低下しているため傷が治りにくく、骨との結合も難しくなります。
また、インプラント治療の際に服用する抗生剤や鎮痛薬等の使用制限もあります。
人工透析を受けている方では、血液の循環をよくする薬を服用するため、外科的処置をした時に止血しない場合があります。
そのため、人工透析を受けられている方はインプラント治療の際には注意が必要です。
病状にもよりますが、基本的に腎臓病の方はすぐインプラント治療が可能ということにはなりません。
担当医師との連携により相談しながら可能かどうか判断していきます。
次に、『放射線治療を行っている場合とインプラント治療の関係』についてです。
ガン(癌)の治療で現在放射線治療を行っている方は基本的にインプラント治療ができません。
特に顎骨に放射線を受けている場合には外科処置は禁忌です。
また、麻酔を行うことも危険です。
歯科麻酔により骨髄炎を起こす可能性があります。
そのため、インプラント以外の通常の歯科治療においても注意が必要です。
特に口腔領域の悪性腫瘍に対する放射線治療後は口腔内の炎症が起ったり、骨髄炎を併発していることが認められます。
また、放射線治療後には唾液の分泌量の減少が認められることがあります。
唾液の分泌が少なくなると、虫歯や歯周病が起る確立が高くなります。
そのため、放射線治療後には口腔内の管理をきちんとしておかないと虫歯や歯周病になった場合でも治療が難しいことがあるため、注意が必要です。
ただし、放射線治療後に一定の期間が経っている場合には医科担当医(放射線科医)との相談によってインプラント治療が行える場合もあります。
全身疾患とインプラント治療の関係については次回さらに解説します。
次回のブログは10/27(月曜日)になります。
次回も今日の続きになります。
歯科(インプラント、歯周病)と健康の関わりです。
今週(10/24〜26)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
それでは、今週のインプラント手術の中から骨が非常に吸収した上顎前歯部にインプラントを行った症例をご紹介します。
術前において上顎の欠損は、前歯と臼歯部の多くの歯が欠損している状態でした。
通常このような場合、欠損数の約半数のインプラントを埋入し、 ブリッジとします。
しかし、骨があまりにも吸収している場合、 インプラント・ブリッジでは、審美的に問題を生じることがあります。
その理由の一つを解説します。
義歯(入れ歯)を使用している方は分かるかと思いますが、義歯には、人工的な歯肉(プラスチックでできたピンク色の部分)があります。
このピンク色(歯肉色)のプラスチック部分がご自身の歯肉の上に乗り、
義歯(入れ歯)を支えているのです。
義歯の歯の部分は、このピンクのプラスチック(人工歯肉)の上に付くのです。
これが義歯(入れ歯)です。
歯根破折や 歯周病、 歯がない状態が長く続くと骨が吸収します。
義歯の人工歯肉(ピンク色のプラスチックの部分)は、単に歯肉の上に乗って、義歯を安定させているだけなく、吸収した骨の部分も回復させているのです。
歯が1本もない(総義歯を使用している)方は、顎の骨が吸収しているため、
『唇の張り』がなく、唇周囲に『シワ』ができる傾向にあります。
骨の吸収によって、唇が落ち込んでいるためです。
骨吸収による顔貌の変化については、以下を参考にして下さい。
・ 歯がないと顎の骨はどんどんと痩せる
こうした場合、義歯の人工歯肉(ピンク色のプラスチックの部分)があるからこそ、
吸収した部分を補うことができ、唇が落ち込まないようにできます。
その結果、唇周囲の『シワ』ができにくいようになります。
義歯を使用している方が、義歯を外すと『シワ』ができるのはこのためです。
話は、だいぶ長くなってしまいました。
今回のケースでは、ブリッジにすると、上記のような問題が起る可能性が高いため、
あえて義歯(インプラント義歯)にする計画にしました。
インプラントを埋入し、そこに義歯と固定するための金具を装着します。
これにより、義歯は動かないようになり、さらに義歯自体も小さくなります。
インプラント治療は、骨が非常に吸収していたため、
『スプリッティング法』と
『GBR法』を併用して増骨を行いました。
使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント) SLAタイプ 直径4.1ミリ、長さ10ミリ が3本でした。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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