歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!
2016年 12月12日(月曜日)です。
早いもので今年もあと残すところ3週間です。
さて 今日のテーマは、
『歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!』になります。
先週のブログでは、
出血は非常に大きな問題であることを論文を元に解説しました。
ちょっとおさらいをしてみましょう!
歯周病の検査時(歯周ポケット検査)に出血がある状態を
BOP+と言います。
BOPとは、
Bleeding On Probing の略で
プロービング時のポケット内部からの出血の有無を表します。
歯肉からの出血は、歯周ポケットという中に汚れが存在し、
細菌が繁殖していることを意味します。
歯周ポケット内部に歯周病細菌がいっぱいいるのですから
当然のことながら歯周病は進行していきます。
この歯周ポケット検査時の出血の程度が
その予後に大きく影響してくることを前回解説したのです。
それでは前回解説した論文のグラフを再度見てみましょう!
1回もBOP(歯周ポケット検査時の出血)がなかった患者さんと比較すると
1回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが2倍高かった!
2回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが4倍高かった!
3回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが10倍高かった!
4回全てでBOPがあった患者さんは歯を失うリスクが20倍高かった!
というデータです。
出血が続くということは非常に良くないのです。
さて本日も歯周病のデータを見ていきましょう。
本日のデータは、
歯周病の患者さんにおいて
歯周病治療をきちんと行い、
適切な口腔清掃管理が実施され、
定期的なメインテナンスに来院された場合には、
歯の寿命は3倍以上長持ちするというデータです。
10年間で何本歯を失うのか?
というデータです。
赤は歯周病の検査だけ行い、
歯周病と診断されたが、治療を行わなかった患者さんです。
緑は歯周病と診断され、
歯周病治療を行った患者さんです。
青は歯周病と診断され、
歯周病治療を行い、
治療後にも定期的な管理(メインテナンス)に通われた患者さんです。
赤の治療を行わなかった患者さんは、
10年間で平均3.6歯を抜歯することになりました。
緑の歯周病治療を行った患者さんは、
その後 定期管理に来院しなかったため
10年間で平均2.2歯を抜歯することになりました。
青の歯周病治療を行い、
その後も定期的に管理(メインテナンス)を行った患者さんは、
10年間で平均1.1歯を抜歯することになりました。
このデータからは、
歯周病治療を行っただけでより
治療後のメインテナンスを実施することで
歯は2倍長持ちすることが分かります。
2倍ですよ。
10年で抜歯となるような歯が
20年保つということですよ!
そう聞くと定期管理がいかに重要であるかが分かるかと思います。
ただし、これらは患者さんの日々の口腔清掃管理がしっかりとできていることが前提です。
他にも歯周病が悪化する要因には、
噛み合わせの問題であったり、
喫煙、
睡眠、食生活といった生活習慣も影響してきます。
我々のような歯周病専門医は、
こうしたデータ元に
科学的根拠のある診療を行っているのです。
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