歯科用内視鏡を使用した歯周病治療
2018年11月 1日(木曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
先週末 大阪で 日本歯周病学会
が開催されました。
今回は私は講演をしてきました。
講演内容は、以前にもこのブログでアップした
歯科用内視鏡を使用した歯周病治療です。
歯周病治療の基本となるのがSRP(スケーリング/ルートプレーニング)という治療法です。
スケーリング/ルートプレーニングについて簡単に説明します。
歯周病になると歯周ポケットという歯と歯肉の隙間から汚れが入っていきます。
汚れとは、歯石のことです。
この汚れの中には歯周病細菌が多量に含まれており、
この歯周病細菌によって歯肉が腫れたり、歯を支えている顎の骨が吸収していきます。
この汚れ(歯石:歯周病細菌)を取り除くのがスケーリング/ルートプレーニングです。
この治療は歯肉の中(歯周ポケット)に器具を入れて、
歯石を取り除く治療なのです。
ここで歯周ポケットについて解説します。
まず「プローブ」という細長いメモリがついた器具を
歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に挿入して深さを計測します。
健康な状態であれば歯周ポケットは浅く、ほとんど入りません。
歯周病が進行してくるとポケットはだんだんと深くなります。
この歯周ポケットの深くまで入った歯石を取り除くことが歯周病治療なのです。
歯周ポケットが5ミリ以上になると歯周病はかなり進行していると言えます。
それではこのスケーリング/ルートプレーニングで全ての歯石が取れるのかといますと
そうではありません。
歯肉の中は直接目で見ることはできません。
そのため、確実に歯石が全て取れるのかと言いますと
そうではありません。
ある研究では
歯周病専門医と
歯周病研修医で
歯石がどれだけ取れたのか?
ということを調べた結果、
歯周ポケットが6ミリ以上に深くなると
歯周病専門医で81%の歯石が取れた、
まだ経験の浅い歯周病研修医であれば34%しか歯石が取れなかった。
という結果です。
さらに奥歯に限っては、
さらに歯石が取りにくいことがわかっています。
歯周ポケットが6ミリ以上に深くなると
歯周病専門医で37%の歯石が取れたが、
まだ経験の浅い歯周病研修医であれば22%しか歯石が取れなかった。
という結果です。
歯周ポケットが6ミリ以上に深くなると
奥歯では
歯周病専門医でも歯石が37%しか取れないという結果です。
歯周病の研修医に限っては22%ですから
いかに歯周ポケットが深くなると歯石が取れないかがわかります。
歯石が取れないということは
歯周病が治らないということです。
そこで今回の歯周病学会で講演した内容は
歯科用内視鏡を使用したSRPというテーマでした。
歯周ポケット内部に内視鏡を挿入して
直接歯石を見ながら取り除くわけですから
今までの治療とは明らかに違います。
取ろうとする歯石が見えるわけですから
格段に歯石が取れるようになるのは当然のことです。
本日は内視鏡の基本事項について解説しました。
次回は実際の内視鏡画像をみて解説していきます。
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