歯ぎしりは 歯をダメにする大きな原因! これを知らないと歯科は語れない!:その5
5/17(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。
アップが1日遅れました。
昨日インプラントブログ を書き終わった後にネットがつながらなくなってしまい、夕方ようやくつながるようになりました。
でもすぐにつながらなくなったり、またつながったり と大変な状況があり、
途中までアップして また止まってしまう
といったことの繰り返しで思うように進みませんでした。
書いている途中をご覧になった方もいらしたかもしれません。
たぶんルーターが原因ではないかと思っているのですが、今日NTTに連絡しなければ…
さて今日のテーマは、
『歯ぎしりは 歯をダメにする大きな原因! これを知らないと歯科は語れない!:その5』
になります。
前回までの4回で歯ぎしり や くいしばり による問題点を解説してきました。
本日はまとめになります。
虫歯でもないのに何度も取れる人は、歯ぎしりが考えられます。
単に被せ物がとれるだけであれば良いのですが、被せ物をしてある歯が神経がない歯であった場合には さらに 問題が大きくなる可能性があります。
神経のない歯は、非常に脆く、通常の噛む力でも折れることが高頻度で起こります。
これを歯根破折 と言います。
歯の根が折れた場合には、基本的に抜歯です。
神経がない歯が多い人、
被せ物がよく取れる人、
は要注意です。
歯根破折 したら抜歯ですから…
ちなみにこの歯根破折 で抜歯になる人は本当に多いです。
これは、専門用語で 楔状欠損(くさびじょう けっそん)と言います。
歯と歯肉の境目に凹みがある人は、これに当てはまります。
実は、この楔状欠損(くさびじょう けっそん)は、歯ぎしり や くいしばり で起こるのです。
このメカニズムについては4/26のブログ を参考にして下さい。
歯と歯肉の境目が削れている人(凹みがある人)は、要注意です。
こうした方は、歯肉が退縮しています。
楔状欠損(くさびじょう けっそん)の歯が神経がある歯であったり、
歯周病でない場合には、
さほど問題は起こらない可能性もありますが、
楔状欠損(くさびじょう けっそん)のある歯が神経がない歯であったり、
歯周病の場合には、非常に危険です。
楔状欠損(くさびじょう けっそん)がある方は、場合により歯科医院でこの部分を樹脂(レジンというプラスチック)で埋める治療を行うことがありますが、これは根本的な治療にはなりません。
詰めた樹脂がきちんと詰まっていないと そこから虫歯になったり、
さらに歯肉の退縮を大きくすることもあります。
楔状欠損(くさびじょう けっそん)がある方は、まず原因となっている 歯ぎしり や くいしばり 対策が必要です。
3.歯がしみる(知覚過敏)!
『虫歯でもないのに歯がしみる』という人はかなり多くいらっしゃいます。
これを知覚過敏症(ちかくかびんしょう)と言います。
この原因も 歯ぎしり や くいしばり が原因になることがあります。
なぜ 歯ぎしり や くいしばり が 知覚過敏症(ちかくかびんしょう)の原因になっているのかは、以下を参考にして下さい。
4/26のブログ
知覚過敏症(ちかくかびんしょう)の対策としては、歯科医院で薬を塗ったり、市販の知覚過敏防止の歯磨き剤を使用することが有効ですが、原因となっている 歯ぎしり や くいしばり が改善されなければ、しみるのが一時的に治っても再発してしまいます。
『歯がしみる!』と感じられている方は、お早めに噛み合わせのの状態を歯科医院で検査されて下さい。
鏡で歯を見て下さい。
歯の上の面(上下が噛む面)です。
もしくは、上下左右の犬歯(糸切り歯)を見て下さい。
歯が削れているのがわかりますか?
硬い歯であっても年齢とともに必ず磨り減ります(削れます)。
必ずです。
ただし、この削れる程度には、かなり個人差があります。
歯ぎしり や くいしばり が強い人は、歯の高さが1/3以下になってしまうこともあります。
つまり、歯の2/3が削れたということです。
『えーそんなに歯が削れるの?』
と思われるかもしれませんが、本当なのです。
しかも、成人であれば、ほとんどの方が削れています。
この詳細については5/10のブログを参考にして下さい。
5/10のブログ
この歯が削れている人にインプラント治療を行う場合には、本当に注意が必要です。
天然歯というのは、噛むと若干ですが 動きます。
この『 動く 』ということは非常に重要なことなのです。
歯ぎしり や くいしばり で歯に強い力が加わっても 歯が動くことにより
歯に加わる負担を軽減させることができます。
しかし、インプラントは骨の中に埋まっているネジのようなものです。
つまり、動かないのです。
そのため、インプラント治療を行った人が 歯ぎしり や くいしばり を行っていた場合には、
インプラントに直接噛む負担が加わります。
その結果、インプラント自体もダメになってしまうことがあります。
私自身も 患者様の口腔内を見て 歯が削られている場合には、
インプラント治療を躊躇(ちゅうちょ)します。
患者様にもリスクが高いことをご説明します。
歯の噛む面が削れている人は、歯ぎしり や くいしばり による歯への負担が高いため、要注意です。
5.朝起きると顎が痛い! 口が開きにくい!
これは、顎関節症 という状態です。
顎関節症の原因はさまざまありますが、歯ぎしり や くいしばり もその一つなのです。
顎が痛い!
口が開きにくい!
大きく口を開けると顎がガクガクする! 音がする!
といった症状がある人は要注意です。
顎関節症は、状態が悪化すると完治することが難しい病気です。
早めの対応が大切です。
先にご説明したように 『歯の噛む面が削れる』というようなことが見られる人は、噛む力の負担が非常に強いことが考えられます。
歯が許容する以上の力が毎日加われば、やはり歯がダメになってしまうのです。
先にもでてきましたが、神経がない歯がある人は要注意です。
何度もでてきたように歯根破折 のことです。
神経のない歯が確かに脆く、折れる確立が高いのですが、必ず折れるということではありません。
神経がない歯でも一生トラブルもなく、経過することもあります。
しかし、歯ぎしり や くいしばり がある人は要注意です。
先にもご説明したように歯根破折 した場合には基本的に抜歯です。
そのため、折れる前に 歯ぎしり や くいしばり 対策が重要なのです。
折れてしまってからでは遅いのです。
次回のブログはこのシリーズの最終回です。
歯ぎしり や くいしばり の防止対策です。
次回のブログは、5月24日(月)になります。
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