歯周病 と オールセラミック:その2
2016年 2月29日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、前回の続きで
『歯周病 と オールセラミック:その2』になります。
以下の写真はだいぶ前(20年程前)になりますが、
歯周病患者さんに連結した被せ物を装着した症例です。
写真は上顎の噛み合う面から撮影した状態です。
普段見慣れていないと分かりにくい写真構図だと思いますが…
歯周病が進行してくると
歯を支えている骨が吸収してしまいます。
その結果、歯がグラグラしてきます。
歯がグラグラしている状態では
長期的に維持させることは難しいです。
噛む力にも耐えきれずにダメ(抜歯)となってしまうのです。
そもため、歯周病治療を行なった後でも
こうした歯の動揺(グラグラ)が改善しないようなケースでは、
歯を動かないようにすることが必要になります。
固定です。
固定の方法には、さまざまな方法がありますが、
最も強固な固定方法は、被せ物を行い、
その被せ物を連結させて固定する方法です。
特にもともと被せ物が装着されているようなケースでは、
ここの歯に被せてある物を撤去し、
連結した被せ物を作り替えることがあります。
ただし、注意しなければいけないこともいくつかあります。
動揺している歯同士を固定しても(連結した被せ物を装着しても)
強固な固定にはなりません。
固定した歯自体が動いてしまうからです。
そのため、固定をする場合には、
必ず固定する歯の中に動かない状態の歯を含めることが必要です。
良くあるケースとして、
上の写真のようなケースでは、
上顎の歯のほとんどが動いていることがあります。
こうした場合、どこまで固定するのか?
という判断が難しくなります。
上顎の歯がほとんど動いているような場合には、
全ての歯を固定対象とする治療を行ないます。
専門予用語では、
クロスアーチスプリント法と言います。
重度歯周病の場合で、歯の動揺が非常に大きく
固定でしか安定を得られないと判断されたケースでは
比較的良く行なう治療法です。
本日は、歯周病とオールセラミック
という話ですが、まずこうした歯周病の方法についてご理解していただくために
始めに このような話を させていただきました。
さて 20年程前には このような
クロスアーチスプリント法を行なわなければ安定が得られないケースでは、
金属製の被せ物で固定するか?
セラミックで固定するか?
という2つの選択肢でした。
セラミックの方が治療費(コスト)がかかるので、
金属製ということもありました。
また、前回のブログでも解説しましたが、
一般的にセラミックといわれる被せ物は、
表面の見える部分は、白いセラミックですが、
セラミックの内部は金属が使用されています。
これが今までの治療法です。
現在のクロスアーチスプリント法は、
金属を一切使用しない方法で行ないます。
これも上顎の歯を噛む面から見た状態の写真です。
写真はジルコニアという材料で作製されています。
審美性もまったく違います。
さて 本日は 歯周病とオールセラミックと言う話です。
ジルコニアは、歯周病の方にとって非常に良い材料と言えます。
以前まで良く使用されていた金属製の被せ物は、
非常に汚れが付きやすいのも大きな欠点です。
歯周病の大きな原因として、
口腔内に付着した汚れです。
十分に歯磨きができないために、
歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に付着した汚れが、
歯周ポケット内部に侵入していきます。
この歯周ポケット内部に侵入した汚れ(歯周病細菌)が
歯肉を腫れさせたり、
歯を支えている骨の吸収を起こします。
当たり前なのですが、
歯周病を予防するためには、徹底した口腔清掃(歯磨き)管理が重要です。
金属製の被せ物は、汚れが付きやすいので
そうした点では不利な材料と言えます。
その反面、ジルコニアは非常に汚れの付着が少ないです。
歯周病の方には非常に適した材料と言えます。
今年は、大学で講義を行なう日程が非常に増えており、
現時点で13回の講演予定があります。
全て違う内容の講演なので、
まあスライドを作製するのに大変時間がかかっています。
1回の講演で300枚以上のスライドを作製しないといけませんので
これが13回ですから…
4000枚のスライド作製かと思うと…
結構辛いです。
今日もこれから講演スライド作製です。
次回も歯周病とオールセラミックの話です。
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