審美 [オールセラミック/金属アレルギー外来]
食生活の改善で金属アレルギーを軽減させる!
はじめに
金属アレルギーの方は、
装飾品 等の 身体に触れる金属の使用を制限したり、
直接皮膚に触れない 等の注意が必要です。
もちろん 口腔内の金属をメタルフリー(全ての金属を撤去)にすることは、
金属アレルギー対策として非常に有効なことです。
また、金属アレルギーを克服するためには、上記以外にも必要なことがあります。
それは 食生活の改善です。
食品中にも金属が含まれているため注意しなければなりません。
食品中には、微量の金属が含まれるため、
金属アレルギーの症状を悪化させる一因となります。
豆類、チョコレート 等多くの食品には、金属が含まれています。
タバコにも含まれています。
また、缶ジュース や 缶詰にも
缶から溶け出した金属が含まれています。
金属アレルギー検査の項にも記載してありますが、
金属を含む食品を多量に摂取することで反応をみる検査方法があります。
チャレンジテストと言います。
アレルギー反応が起こりやすい代表的な金属として、「ニッケル」があります。
大豆 や チョコレート は「ニッケル」が多く含まれる食品です。
こうした食品を一時的に多量に食べることで
かゆみ や 発赤 が起こるかを判断する検査方法がチャレンジテストです。
一般的に通常の5倍程度の量を4日間服用します。
板チョコであれば、1日に3枚程度を4日間です。
こうした検査(チャレンジテスト)からも分かるように
例えば、チョコレートを頻繁に食べる方は、
ニッケルアレルギーが起こりやすいのです。
そのため、ご自身の食生活で過剰な摂取がある食品を制限することも
金属アレルギーを改善させるために有効が手段と言えます。
ただし、無理をして食事制限をすることはありません。
金属の中には人体にとって必要不可欠な物もあるからです。
もし、食事制限をおこなう場合には、
事前に 医師、もしくは 歯科医師に相談することが良いでしょう。
以下では各種金属が含まれている食品を列挙します。
ニッケルを多く含む食品
- 穀類 (はと麦、小麦胚芽、米ぬか …等)
- 豆類 (インゲン豆、大豆、きな粉 …等 ほとんど全て)
- 菓子類(チョコレート…等)
- 魚類 (ハマグリ、生ウニ …等)
- 種実類(アーモンド、胡麻、クルミ、落花生 …等)
- 藻類 (干しひじき、昆布 …等)
- 野菜類(シソ、タケノコ、ワラビ …等)
- キノコ類(なめこ、ヒラタケ)
- 飲料 (コーヒー、お茶、紅茶、ウーロン茶 …等)
クロムを多く含む食品
- 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
- 菓子類(チョコレート …等)
- 魚類 (マイワシ丸干し …等)
- 種実類(エゴマ …等)
- 乳類 (パルメザンチーズ、チェダーチーズ …等)
- 藻類 (アオサ、昆布、乾燥ワカメ …等)
- 飲料 (お茶、ウーロン茶 …等)
コバルトを多く含む食品
- 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
- 藻類 (アオノリ、干しひじき …等)
- 飲料 (ピュアココア)
銅を多く含む食品
- 穀類 (オートミール、小麦胚芽、米ぬか …等)
- 豆類 (小豆全粒乾、きな粉 …等 )
- 菓子類(チョコレート…等)
- 魚類 (あんこうキモ、イカ、エビ …等)
- 種実類(アーモンド乾、クルミ、落花生乾 …等)
- 藻類 (干しいわのり …等)
- 野菜類(切り干し大根、パセリ、枝豆生 …等)
- キノコ類(干ししいたけ乾)
- 飲料 (お茶、紅茶、ウーロン茶 …等)
スズを多く含む食品
- 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
- 豆類 (麦みそ …等)
- 菓子類(チョコレート…等)
- 魚類 (うるめいわし丸干し、さんま蒲焼き …等)
- 藻類 (寒天、昆布)
- 飲料 (インスタントコーヒー)
亜鉛を多く含む食品
- 穀類 (米ぬか、小麦胚芽、ライ麦、はと麦 …等)
- 魚類 (かき、するめイカ、タラコ…等)
- 種実類(胡麻、きな粉、大豆、アーモンド、ピーナッツ …等)
- 藻類 (焼き海苔、ひじき)
- 肉類 (牛肉、豚肉 …等)
- 乳類 (パルメザンチーズ、プロセスチーズ …等)
- 菓子類(チョコレート)
- 飲料 (コーヒー、紅茶、抹茶 …等)