インプラントの失敗原因:その2  全身疾患

11/23(月曜日)です。

先日お知らせしたように、現在当医院のでネット環境トラブルがあり、インターネットがまったく使用できなくなっています。

そのため、メールご相談も不可能になっています。
大変申し訳ありませんが、復旧には1週間程度かかる予定です。

ちなみに このブログは、病院近くのインターネットカフェから書いています。
何年も前にインターネットカフェに1回 行ったことはありますが、
だいぶ久しぶりに来ましたが、最近はすごくきれいになってますね。

若い女性の方も1人で来られているようですし、意外にもくつろげる場所です。
私もこのような トラブルがなければ、来ることはなかった場所です。

初めての体験もあり、おもしろく過ごしています。
私が来ているネットカフェでは、夜間から朝まで 8時間で1250円です。
普通こんなものなのでしょうか?
安さにびっくりです。

ソファーでくつろぎながらこうして、仕事もできますし、
カフェラテ 等のドリンクも全て飲み放題ですし、
私は、利用しませんが、
シャワーもあり、
マンガ本も何千冊とありますし、
今週発売の雑誌もありますし、
ビデオやDVDもあります。
コピーも取れますので、仕事に来ている人もいるようです。

さらにびっくりしたことに食事もできるのですね。
インターネットカフェと同じビル内にある居酒屋さんから出前ができます。
ビールと裂き鳥、さしみまで、居酒屋と同じメニューが ここにいながら注文できるのには本当にびっくりです。

便利なこともあり、人はいっぱいです。

でもネット環境が復活したら、来ることはないでしょう。

いくら便利でも家の方がはるかに快適ですから!

さて、前置きはこれくらいにして2時間の予定で帰らなければいけませんので、急ぎたいと思います。

それでは、本日の本題に入ります。
今日も前回の続きで、『インプラントの失敗原因:その2  全身疾患』になります。

全身疾患の中でも本日は、『インプラントと糖尿病』について解説します。

日本での糖尿病の患者数は、約 740万人と推計されています。

さらに、糖尿病の可能性のある、糖尿病予備軍の方の数を入れると、約 1620万人というすごい数になります。

そして、糖尿病は年をとるにしたがって発症しやすくなる病気なのですが、調査によると、40歳以上の約10%、つまり 10人に 1人が糖尿病であるという結果もあります。

歯科と糖尿病の関係で言えば、
糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。

また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。

私の臨床の中でも 糖尿病が原因でダメになったと考えられる患者様を経験したことがあります。

インプラント治療前の問診では、全身的なご病気はないということでした。

しかし、これは病気がないのではなく、患者様ご自身がまったく 気がついていいないのでした。

後からわかったのですが、この患者様は、健康診断を以前はづっと受けていたが、
ここ数年は、受けていなかったとのことでした。

健康診断を受けていた時には、検査にひっかかることもなく、体調も良好でした。
現在も特に体調が悪いと自覚されてはいませんでした。

歯周病 や 噛み合わせにも問題なく、お忙しい方ということもあり、治療計画のご説明後、インプラントを埋め込みました。

その後、抜糸まで行いましたが、消毒や経過観察には、まったく来られないようになってしまいました。

インプラント手術後半年以上経ち、ご予約がありました。

「その後はどうですか?」とお話をしたところ
「糖尿病で暫く入院していた!」とのことでした。

現在は、体調もだいぶ良くなってきたとのことでした。

しかし、手術を行ったインプラント部分を拝見したところ
インプラントがグラグラとしていました。

歯周病の問題は、もともとなく、
歯磨きの状態も悪くはありませんでした。
処方した抗菌性の強い、うがい薬も使用していたとのことでした。

100%原因をつきとめることは難しいのですが、おそらく全身的な問題と考えられます。

この患者様は、たいぶ前に他の部位にインプラント治療をすでに行っており、その部分はまったく問題ありませんでしたが、今回新たに手術を行った部位がグラグラしていたのです。

入院したのは、抜糸の後すぐのようです。
ふらふらとし、病院に行ったら糖尿病と診断されたようです。

しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。
絶対的な基準というのはありませんが、

1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)

2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります)
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)

3 尿ケトン体(―)

4 重篤な合併症がない

であれば、ほぼ問題はないといえます。

しかし、このような数値でも 通常の方よりは感染のリスクは高いため、
十分な注意が必要です。

また、現在糖尿病で通院されている場合には
必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。

また、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント手術の際には問題なとる場合があります。
以下のようなことです。

インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
これは、非常に骨吸収があった場合に骨の増大治療を行った場合などです。

このような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。

つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。

そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。

そして、インプラント治療後に腫れがあるのか?
食事制限があ
るのか?等の検討をし、
もし、そうしたことが考えられれば、事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。

糖尿病だからといってインプラントができないということではありません。
重要なのは、担当歯科医師に現在のご病気や体調等を事前にきちんとお話することが必要なのです。

今週のインプラント手術報告

昨日のインプラント手術についてお話します。
昨日のインプラントは、上顎の左右奥歯に4本のインプラントを埋入しました。

2本のインプラントは、骨吸収もさほどなく、特に問題はありませんでした。
しかし、他の2本は、骨の高さ、幅ともに骨吸収が起こっていたため、
多少の問題がありました。

特に骨の高さが少ない状態でした。
上顎にインプラントを埋入する場合、でいるかぎり長いインプラントを埋入した方が長期的な安定性は高いと言えます。

そのため、今回はソケットリフト法 を行い、長いインプラントを埋入しました。
また、骨幅を増大させるGBR法 と骨増大をさらに促進するために、PRP法 も併用しました。

使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) で、長さ12ミリが4本です。
これだけ長いインプラントが埋入できれば、安心です。

麻酔は、静脈内鎮静法(眠っている間に治療が終了) です。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のソケットリフト法 GBR法 PRP法 の費用も含まれています。

次回のブログは11/26(木曜日)になります。
次回のブログもネットカフェで書いているでしょう。
早く直らないかな?

メールもづっと見ていないので

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
』になります。