ジルコニアオールセラミックを使用した接着性ブリッジ

2021年 7月19日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  オールセラミック/ジルコニア/金属アレルギー専門サイト」です。

本日は、いつもと違う症例です。

接着性ブリッジ
という症例です。

早速初診時の写真から見てみましょう。

以下が初診時です。

上顎の前歯が1歯欠損している方です。
前歯が欠損しているわけですから早急に審美性を確保したいですね。

通常、
こうした欠損がある場合には、

以下の3つの治療法が一般的に行われます。

1.義歯(入れ歯)
入れ歯は歯を削らずに型を取るだけです。
治療は非常に簡単です。

ただし、
義歯(入れ歯)は、取り外し式です。

プラスチック製の義歯が口腔内に入ると
異物感が強く感じられる方が多くいらっしゃいます。

一度入れ歯をしたら、
嫌でももう二度と使われない方もいらっしゃるくらいです。

また保険で作成される義歯の場合、
義歯を安定させるための
金属製の金具がつきます。

これが審美的に問題となります。

2.次にブリッジです。
ブリッジは、義歯のように取り外し式ではありません。
接着剤で固定する方法です。

義歯のような異物感もほとんどありません。

比較的快適です。

しかし、
ブリッジの最大の欠点は、
欠損部の両側の歯を削ることが必要です。

一般的なブリッジの場合、
歯を削る量は、
歯を全周です。

歯を全周 約1ミリ以上削ります。

できれば、
歯を削ることは避けたいです。

歯を削って
歯が健康になることはありません。

必ず歯にダメージが加わります。

ブリッジは選択される患者様が多いですが、
できるかぎり避けたい治療ではあります。

特に若い方の場合、
これから何十年もご自身の歯を使っていかないといけませんから
できるかぎり歯へのダメージは避けたいものです。

3.インプラント
今回のようなケースの場合、
最もお勧めなのは、インプラント治療です。

インプラント治療は、
ブリッジのように歯を削りません。

入れ歯のように取り外し式でもありません。

非常に素晴らしい治療法と言えます。

しかし、
治療費が高額になったり、
インプラント手術が必要になったり、
治療期間が長くなることが
大きな欠点です。

そのため、
他の方法として、
接着性ブリッジ という治療法があります。

これはブリッジではありますが、
歯を大きく削ることはありません。

通常のブリッジは、
欠損部の両側の歯を大きく、全周にわたって削ることが必要ですが、

接着性ブリッジは、
片側だけの歯をほんの少し削るだけです。

しかも
歯の裏側だけです。

歯の裏側だけを
約0.8ミリから1.0ミリ程度削るだけです。

歯へのダメージは最小限になります。

本ケースで行った接着性ブリッジを見てみましょう!

以下が接着性ブリッジです。

裏側も見えるように
鏡の上に置いて撮影しています。

歯の裏側を削った厚みは
わずか1ミリ弱ですので非常に薄いです。

実際に口腔内に装着した状態が以下です。

こうした治療法もあるのです。

来週もオールセラミックの症例をアップしていきます。

お楽しみに!

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