口臭の基礎
2017年 3月14日(火曜日)です。
このブログは、口臭に悩む方のブログです。
久しぶりの口臭ブログです。
口臭治療を始めてもう4年ぐらいになります。
口臭治療というのは、私が歯科大学時代には、講義でまったくなかった科目です。
現在も口臭治療については、大学ではほとんど講義がないのが現状です。
しかし、口臭が気になる患者さんは本当に多くいらっしゃいます。
口臭の原因ということであれば、そのほとんどが歯周病です。
歯周病は歯周病細菌が口腔内で繁殖します。
歯周病細菌の中には臭いを発する菌が存在します。
特に臭いが強い細菌は嫌気性細菌です。
嫌気性細菌は、酸素が嫌いな菌です。
歯周病は、歯周ポケットという歯とは歯と歯肉の隙間から
歯周病細菌が入り込み、進行する病気です。
歯周ポケット検査を図で見てきましょう!
以下が歯周ポケットを検査する器具です。
プローブと言います。
この器具を歯周ポケットに挿入し、深さを測定するのです。
歯周病の進行について少し解説します。
軽度歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝):3~4mm
歯肉の炎症が進み、歯を支えている骨の吸収が起こってきてます。
この段階であればきちんと治療を行えば、大きな問題にはなりません。
歯肉の下にある歯石を機械的に除去します。
中程度歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝):5~6mm
歯を支えている骨もかなり溶け始めてきています。歯周病の専門の治療が必要です。
歯肉が腫れる、出血がある、歯がぐらぐらするといった症状もでる時期です
重度歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝):7mm以上
かなり進行した歯周病です。
歯を支えている骨の吸収もだいぶ進んでいます。
場合によっては抜歯となる可能性もあります。
歯周病の専門の治療が必要です。
実際の症例をみて
健康な方と重度歯周病の方を比較してみましょう。
始めに健康な方の口腔内写真とレントゲンです。
次に重度歯周病の方の口腔内写真とレントゲンです。
骨の吸収等が分かるかと思います。
このように歯周病が進行すると歯周病細菌が増殖するため、
口臭は強く起こります。
歯周病が進んだ方は必ずといっていいほど口臭が強いです。
しかし、実際に口臭外来を受診される方は、
歯周病の方はほとんどいません。
私の臨床経験でも
歯周病が進行した方で、口臭専門外来を受診された方は一人もいません。
口臭外来は、口臭で本当に悩んでいる方が受診されます。
先ほど説明しましたように歯周病が進行した方は、
口臭が非常に強いです。
しかし、重度歯周病の方の場合、周囲の方はその人の口臭に気がついていても
ご本人はほとんど意識されていません。
なぜだと思いますか?
臭いには慣れがあります。
重度歯周病の方は、当然のことながら毎日臭いがあります。
朝、昼、晩
つねに口臭がしています。
そのため、御本人はご自身の臭いに慣れてしまっているのです。
常に臭っているのですから
1日24時間、
365日臭いの中で生活しているわけですから
それは慣れますよね。
でも周囲の人は必ず口臭に気がついています。
歯周病による口臭は、
病的口臭と言います。
それに対して、
歯周病でない方の場合、
臭う時もあれば、
臭わない時もあります。
口腔内に歯周病等の病的な問題がないわけですから
当然 歯石を取ったりしても 口臭は改善しないです。
こうした口臭を生理的口臭と言います。
生理的口臭の場合には、
専門的な検査と治療が必要です。
病的口臭とはまったく違うアプローチが必要なのです。
こうした治療を行うのが口臭外来です。
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