2005年3月6日
インプラント情報:最新医療
今日は休診ですので、インプラントの最新情報です。
インプラント治療後の治癒促進をしたり、骨の再生を促進させるPRP法について説明します。
PRP(Platelet Rich Plasma) : 多血小板血漿
PRP とは血液中の血小板を濃縮した血漿のことであり、近年、PRP が歯肉の治療や骨の増殖を促進する物質であることが、多くの研究※により解明されてきています。
(※ Saltz ら1991、Anitua 1999、Kassolis 2000)
この治癒に必要な成分が凝縮されたPRP を歯周病やインプラント治療に応用することにより早期の回復が期待できます。また治癒が早いことにより治療後の不快感や疼痛を最小限に押さえることもできます。
今までの骨の増大をはかるような治療と最も異なることは患者さん個人の生体治癒能力を利用するため、治癒反応が非常によいということです。
治療方法は術前に簡単な採血を行うだけです。
採血した血液を遠心分離することにより、骨の増大や歯肉の治癒を促進する物質(PRP) のみを抽出します。
その抽出した物質(PRP) をインプラントや歯周病の治療に応用します。
採血後、Heraevs社製のLabofuga300にて遠心分離を行っているところ。 遠心分離によって与られたPRP。
これを歯周病やインプラントに応用することにより、歯周組織の早期治療や骨の増大が与られる。
インプラントの杉山歯科医院