今日のインプラント:午後2件
今日の午後は2件のインプラントです。
1件は上顎の臼歯に2本のインプラント埋入です。
上顎の骨の高さがないため、ソケットリフト法を併用してインプラントの埋入を行いました。
上顎において骨の高さがない場合について
インプラントを行うにあたりインプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。
実際には上顎においてはインプラントを行うための骨が不足していることの方が多く、 60〜70%の方は骨の増大なくしてインプラントを行うことは不可能です。
以下に上顎の骨の解剖学的な構造について解説します。
上顎洞とは?
上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。
これから夜には上下顎同時に3本の埋入手術があります。
当医院では夜(19:00〜)でもインプラントの手術を行っています。
仕事をされている方はどうしても時間がなく、インプラントを行いたいと思っていても難しいことがあります。
ご希望の10:00〜20:00の間であればご希望の時間帯で行えます。
歯肉を治癒を促進したり、骨の増大を補助する新しい治療法:P.R.P法 2005-06-22
歯肉を治癒を促進したり、骨の増大を補助する新しい治療法
今日はインプラント治療後の治癒促進をしたり、骨の再生を促進させるPRP法について説明します。
PRP(Platelet Rich Plasma) : 多血小板血漿
PRP とは血液中の血小板を濃縮した血漿のことであり、近年、PRP が歯肉の治療や骨の増殖を促進する物質であることが、多くの研究※により解明されてきています。
(※ Saltz ら1991、Anitua 1999、Kassolis 2000)
この治癒に必要な成分が凝縮されたPRP を歯周病やインプラント治療に応用することにより早期の回復が期待できます。また治癒が早いことにより治療後の不快感や疼痛を最小限に押さえることもできます。
今までの骨の増大をはかるような治療と最も異なることは患者さん個人の生体治癒能力を利用するため、治癒反応が非常によいということです。
治療方法は術前に簡単な採血を行うだけです。
採血した血液を遠心分離(Heraevs社製のLabofuga300を使用)することにより、骨の増大や歯肉の治癒を促進する物質(PRP) のみを抽出します。
その抽出した物質(PRP) をインプラントや歯周病の治療に応用します。
インプラントの杉山歯科医院