2005年11月1日
今日のインプラント
今日は骨を増大させるGBR法を行いました。
手術部位は上顎の前歯部です。
移植するための骨は上の奥歯(親知らずがあった場所です)から採取してきます。採取する方法ですが、“のみ”のような器具で骨をたたき、採取します。2分程度でこの処置は終了します。
採取した骨を移植します。
そして移植した骨の上にGBR膜というものを置きます。
当医院ではこうしたGBR 法に対し2種類の膜を使用します。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレンで、もう一つは吸収しない膜:
GORE-TEXメンブレンです。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので 治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、 大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEX メンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEX メンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、 縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。
インプラントの杉山歯科医院