サイナスリフト法と上顎洞炎の関係
サイナスリフト法と上顎洞炎の関係:昨日の続きです。
昨日は上顎の奥において歯がない状態でいると骨が吸収してきてしまい、インプラントをするのが困難になるという話しをしました。
また義歯では噛む力が骨に伝わりにくいので骨の吸収を生じてしまうということも話しました。
本日はサイナスリフト法ができないケースについてお話をしたいと思います。
本日このブログを始めて見る方でサイナスリフト法を御存じでない方はHPのインプラントの中の特殊な治療を御覧になってからこのブログを見て下さい。
上顎の奥歯において骨の高さがない場合のインプラントの治療法としてサイナスリフト法があります。しかし、このサイナスリフト法ができないケースもあります。
その一つとして『上顎洞炎』という病態があります。聞きなれない病名かと思います。
これは上顎の奥歯上方の骨内部には空洞があります。この空洞を『上顎洞』といいます。この空洞内部に炎症が起った状態を『上顎洞炎』といいます。
上顎洞炎の原因の一つとして歯があります。
例えば歯周病を放置しておくとその炎症が上顎洞に波及したり、歯の根の先に膿みがたまっている状態が拡大すると膿みが上顎洞に波及します。
このように歯が原因で上顎洞炎になった状態を『歯性上顎洞炎』と言います。
治療方法はまず原因となった歯を抜歯します。場合により上顎洞と口腔内が交通(抜歯した部分と上顎洞がつながり口の中から穴が開いた状態になることです)し、上顎洞内部より膿みが出て来ることがあります。
このような場合、上顎洞内部を消毒液で洗いがなすことが必要になります。(膿みがなくなるまで何回も…)
また抗性物質を炎症がなくなるまで服用します。
膿みがなくなってくると穴は自然にふさがってきます。
多くの場合、このような治療で治りますが、状態が悪い場合は上顎洞の手術が必要になります。
上顎洞炎がひどい場合にはサイナスリフト法はできないこともあります。
現在歯周病が進行していたり等の問題がある場合には早期に対応することが必要です。後にインプラントをしようと思ってもできなくなることもあります。
またできるならサイナスリフト法を行わないでインプラントをする方が圧倒的に楽ですし、時間も治療の費用もかかりません。
なにせ、早めの治療が大切だということです。
また明日もサイナスリフト法についての話しをしたいと思います。
今週も2件のサイナスリフト法があります。
最近非常に増えています。
インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター