老化:6

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前回は死なない細胞『ガン細胞』の話をしました。
そして『テロメア』の話は前回で終了です。
今回からは『老化』について新しいキーワードでお話したいと思います。

『活性酸素』です。
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
最近ではテレビの健康番組でも結構詳しいことを報道してますしね。
ただし後でお話しますが、『活性酸素』=『老化』ではありません。

今回の話もちょっと難しい話になりますが、がんばって見ていただくと人間の体の仕組みが分かってきます。
人間の体の仕組みを勉強すると
なぜ病気になるのか?
どうすれば病気にならないですむのか?
等さまざまなことがわかってきます。
長寿になる食品、
病気ならないための食生活、
生活習慣等も根本的なことからわかってきます。
今回も10回(予定)ぐらいで『活性酸素』についてまとめてみますので
どうぞご覧になって下さい。
読み終わった頃には『健康ツウ』になると思います。
もちろんできるかぎり分かりやすくお話したいと思います。
(私自身もただの開業医ですから…あまり難しいことはわかりません)

それでは『活性酸素』とはどんなものなのでしょう?
まず『酸素』の話をします。
人間が生まれるずーと前の話になります。
地球誕生後の話です。
本来『酸素』は生き物にとって有害のものでした。
えーそうなの?
『酸素』がないと生きられないのでは?
と思われるかもしれません。
ずーとずーと昔です。
『嫌気性単細胞生物』というものが存在していました。
(現在もいますが…)
『嫌気性』とは『酸素』がない状態です。
みじかなところで言うと『歯周病細菌』です。
歯周病でない方にはみじかではありませんが…
『歯周病細菌』のなかには酸素がないところを好む細菌がいます。
『歯周病ポケット』と言う 歯と歯肉の境目の深い部分に生息する細菌です。
『深い歯周病ポケット』の内部には『酸素』が届きにくいのでそうした場所を好む『嫌気性細菌』が潜んでいます。
なんか怖いですね。
話は戻りますが、『嫌気性単細胞生物』にとって『酸素』は有害なものでした。
しかし、『進化』の過程でこの『酸素』を有効に利用する方法を身につけていったのです。
進化とはすごいことです。
もともと有害なものを利用するのですから…
『嫌気性単細胞生物』が『進化』をする過程で『酸素』からエネルギーを取り出すことのできる生物が登場してきました。
これが『好気性生物』です。
先程の『嫌気性』の反対で『酸素』を好む生物です。
『酸素』はそれまでに比べ非常に高いエネルギー効率を有していたからです。
その有効なエネルギー効率を手に入れた『好気性生物』はどんどんと
『進化』をとげ、この地球上で増え続けていくのです。
その『進化』によってできたのが
『人間』です。
しかし、『酸素』を好むことにより問題点も起ってきたのです。

この続きはまた次回

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