インプラント 歯周病 専門医のブログ:良い歯医者の見分け方

e2924af8.jpg今日の話は昨日と同様に良い歯科医院の見つけ方です。
昨日は良い歯科医院を見つけるのは困難であることを書きました。

今日は良い歯科医院を見つけるポイントをお話したいと思います。

まずは『根管治療』がいかに丁寧にできるかです。
『根管治療』とは
1 『歯の神経を取り除く治療』や
2 『以前神経を取った場所が化膿してしまった場合の治療』
です。
なぜこの治療が良い歯科医院をみつけるポイントかと言いますと
『根管治療』には時間がかかり、
その細かさが非常によくあらわれるからです。

また言い方は悪いですが、歯科医院によっては 
一番『手を抜かれる治療』だからです。

『手を抜かれる治療』理由の一つとして保険診療の評価があります。
先週、日本の保険診療の現状について書きましたが、
『根管治療』はまさにその典型です。
日本とアメリカで『根管治療』を行った場合、約10〜20倍の治療費の差があります。(保険の10割負担として考えても)
もちろん日本の方が安いということになります。

アメリカでは『根管治療』は難易度が高い治療であり、時間もかかるということから治療に対する評価が高い治療になっています。

しかし、日本ではその評価があまりにも低いのです。

日本に健康保険法ができた時、日本の歯科医療はまだまだ
レベルが高いとは言えない状況でした。(一部の優秀な先生を除きます)
その状態で健康保険法ができ、
また健康保険はできるかぎり多くの国民が安い治療費で受けられるというのが一つの目的あったため
技術的な問題をのこしたまま評価の低い治療となってしまたのです。

しかし、問題の多くは歯科医師自身にあったと思います。
いくら『根管治療』の評価が低くても
がんばって治療することは医療人として当然のことです。
正しい治療ができなければなんのための治療なのでしょう。

例えば、奥歯の神経を取る治療を行ったとします。
治療時間は最低でも30分はかかるでしょう。
状況によれば1時間はかかります。

そう考えると私達歯科医師は1日に診療できる人数は10人以下ということになります。
当医院では1人のドクターが1日に診察する患者様の人数は5〜6人です。
それ以上は現実的に難しいからです。

しかし、1日に診察する患者様が5〜6人しかいなければ病院の経営は厳しいものでしょう。

昔は1人で100人も200人も診察していた頃もあったのですから
『根管治療』なんて十分できるはずがないのです。

わざと『手を抜いている』のではなく、時間がなくできていないのです。
しかし、この時間がなく、保険の評価が低いということに甘えて
十分な時間をかけず、『根管治療』を行ってきた歯科医師自身に一番問題があったことは事実です。

話は戻りますが、こうしたことに時間を十分かけて行っている歯科医院は良い歯科医院のポイントです。

ただし、誤解していただきたくないのが、『手を抜いている』歯科医院は一部であるということです。
たしかに『根管治療』に十分時間をかけられない歯科医院があるのも現実的なことです。
そうした場合には通院回数は増えますが、治療を何回かに分けて行っているということも現状です。

1日の診療人数が多い歯科医院では
『根管治療』に1時間以上かけることは難しいのです。

そのため『根管治療専門医』の先生は保険診療で行っていません。
『質』を第一に考えているからです。
時間や費用に治療内容を惑わされないように
『医療の質』の追求をすると
どうしても保険診療では無理があると考えられた先生達です。

私はこの『根管治療専門医』は非常にすばらしい先生であると思っています。

『根管治療』は審美(美容)歯科等の患者様から見える派手さはありません。
地味ではありますが、大変な治療です。
患者様のご理解を得るのも難しい治療内容です。
しかし、そうした治療に『質』をもとめて行っている姿勢こそ、医療の本当の姿かと思います。

『根管治療専門医』、もしくは『根管治療』を丁寧に行っている先生はおすすめの歯科医院であると断言してもいいでしょう。

今日はこれで終了です。
明日も良い歯科医院のポイントについて具合的にお話したいと思います。

今日はこれから日本歯周病学会に行ってきます。
今日、明日と休診になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。