審美歯科の革命:『ジルコニア』オールセラミッククラウン:その4

さて今日はオールセラミッククラウンの最終回です。
患者様の審美に対する要望は年々増しています。
10年前にはほとんど無かった歯を白くする『ホワイトニング』、『漂白』、『ブリーチング』という治療法も今では多くの歯科医院で行われています。
またインターネットや雑誌等の広告ではこうした歯を白くする方法を数多く見ることができます。
テレビのコマーシャルでも、『歯を白くする歯磨き粉』を宣伝しています。
歯が白いというのは一般的なことになってきていますね。

また被せ物の治療を行う際、患者様と一緒に『色』を決めるのですが、明らかに以前より『白い歯』を希望される方が多くなってきています。
通常は周囲の歯と同じ色を選択するのですが、最近は周囲の歯を白くしてからその色に合わせて被せ物も白くしたい という方が増えてきています。
『ジルコニア』は審美性の面でも優れた材料です。
またオールセラミックの最大の特徴として金属をまったく使用しないことです。
これは昨日に今までのセラミックは金属の枠組み(フレーム)の上にセラミックを盛りたしで作製することを説明しました。
この金属が審美性を阻害しているだけでなく、『金属アレブギー』を引き起こしています。
『金属アレルギー』もここ10年程度でずいぶん増えてきたと思います。
歯が部分的に欠損している場合の治療方法としてインプラント以外にはブリッジという治療法があります。
これは欠損している両隣の歯を削除し、橋渡しをした連結した歯を被せるというものです。
こうしたブリッジの場合には、今まで 金属をまったく使用しないオールセラミックでの治療は困難とされてきました。
それは ブリッジは欠損部分を両サイドの歯で支えているため、金属のフレームで補強する必要性があったからです。
今までも、オールセラミックのブリッジはありましたが、その結果は十分満足できるものではありませんでした。
破折したりすることが時々あったのです。
そのため、セラミックによるブリッジは一般的には金属のフレーム上に作製する方法をとっていました。
そのため、金属アレルギーの患者様にとっては部分欠損の治療方法としてブリッジを選択することがあまりできなかったのです。
『ジルコニア』は今までにはない強度を持っているので、金属なしで、奥歯のブリッジにも十分耐えることが可能になっています。
『ジルコニア』は金属フリーであり、審美性と強度を兼ね備えた新しい素材です。
これからは従来のセラミック治療に変わる新しい治療となるでしょう!

最後に『ジルコニア』の特徴を列挙します。

1 従来のオールセラミックスでは使用できなかった、奥歯のブリッジ
  に使用可能
2 従来のメタルセラミックスクラウン(金属フレーム付)よりも透明度があ                          り、より天然の歯に近い仕上がりが可能              
3 金属を使用しないため金属イオンの溶出による歯肉の黒ずみを起こさない。
4 個人に合わせた細かな色調を出す事が出来る。
5 長期間の使用でも変色がない。
6 歯垢(歯石)が付着しにくいため、歯周病の患者様には適しています。
7 歯みがきでは艶が無くなることがなく、磨耗することもない。
欠点としは
いくら強度があると言っても、『噛み合わせが強い人』や『歯ぎしり』、『くいしばり』がある方はかけたりする可能性があります。
実際にオールセラミック『ジルコニア』が適しているかは担当歯科医師にお尋ね下さい。

明日からは新しいテーマになります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。