インプラントの構造:その3
今日も朝から暑いですね。
さて、今日はインプラントの構造の3回目です。
1回目の時にインプラントの構造は大きくわけて
1. インプラント本体: 『フィクスチャー』と言います。
2. アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
3. 上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです。
の3つから成り立っていることを書きました。
そして前回はインプラント本体の中の
『インプラントの材質』と
『インプラントの形態』について書きました。
今日はインプラント本体の中の『インプラントの表面性状』についてです。
3 インプラントの表面性状
インプラントの表面は“つるつる”ではなく、細かい凹凸があった方が骨
との接触が非常に良いことが 多くの研究によりわかっています。
そのためインプラント表面に凹凸をつけるための工夫がされています。
現在、インプラント表面の処理の主流となっているのが、
『サンドブラスト処理』、『酸エッチング処理』です。
この表面処理をしているのが、私が主に使用している『I.T.Iインプラン
ト』です。
この表面処理を『SLA表面(サーフェイス)』と言います。
( Sand blasted , Large-grit , Acid-etched )の略です。
『SLA表面(サーフェイス)』は画期的なできごとと言ってもいいでしょう。
ここでちょっと話は長くなりますが、インプラントと骨の結合期間と
『SLA表面(サーフェイス)』の誕生について説明致します。
通常、インプラントと骨との結合が完了する期間は 今までは3〜6ヶ月
(場合によっては1年)かかっていました。
しかし、1999年にI.T.Iから10年以上の研究期間を経て最新のイン
プラントが開発されました。
これが、『SLAインプラント』と言われるもので、
骨との結合期間が非常に短くなっています。
骨との治癒期間は最短で『6週間』となり、患者様の負担もだいぶ少なく
なりました。
さて話をインプラント表面に戻します。
『SLA表面(サーフェイス)』以外の表面処理法を行ったインプラントもあ
ります。
『ハイドロキシアパタイト処理(コーティング)』というものもあります。
これは骨が柔らかい部分では非常に優れてた効果があるという報告があり
ますが、アパタイトの種類によっては経年的にアパタイトが溶解したり、
操作時にアパタイトが剥がれたりするという報告もあります。
しかし、ハイドロキシアパタイトインプラントの信頼性は各種製作メーカ
ーにより違いが大きくあり、メーカーによっては上顎では5年経過で成功
率は96.6%という高いデータもあります。
信頼できるメーカーによってはハイドロキシアパタイトは非常に良いもの
であると思います。
当医院においても骨の状態によりハイドロキシアパタイトコーティングし
たインプラントを使用することがあります。
(頻度としては少ないですが…)
今日はこれで終了です。
明日はインプラントの構造の2番目、『アバットメント』についてです。
ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。
大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。