インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』
今日から新しいテーマになります。
インプラント治療の『リスク(危険度)』、『禁忌症』、『デメリット』についてです。
インプラント治療における良い点ばかりが、インターネット上で書いてありますが、今日からのテーマでは
『禁忌症』、『リスク(危険度)』、『デメリット』の順番で書きたいと思います。
全身的な問題についても書いていきたいと思いますので、ちょと難しい内容になるかもしれませんが、1日、1つのタイトルで書いていきます。
まず、最初は3つのテーマのうち『インプラントの禁忌症』についてです。
その中で今週は『全身疾患によりできない場合』について書きたいと思います。
禁忌症1:重度の糖尿病
糖尿病はインプラントが可能か?
糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。
また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。
しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。
絶対的な基準というのはありませんが、
1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)
2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります)
3 尿ケトン体(−)
4 重篤な合併症がない
であれば、ほぼ問題はないといえます。
しかし、このような数値でも通常の方よりは感染のリスクは高いため、十分な注意が必要です。
また、現在糖尿病で通院されている場合には必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)
インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方の注意事項
インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
そのような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。
つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。
そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。
そして、
インプラント治療後に腫れがあるのか?
食事制限があるのか?
等の検討をし、もし、そうしたことが考えられれば、事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。
明日は、禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患 についてです。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。