ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命は?:最終回
7/10(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命は?:最終回』になります。
『最後に どんな治療法が一番良いのか?』の話になります。
それでは、歯が欠損している場合、どのような治療法が良いのでしょうか?
このテーマは決してインプラントが優れており、ブリッジはダメという話ではありません。
先にも書きましたように、ブリッジでも何十年も問題なく、経過している方も多くいらっしゃいます。
しかし、現実問題として、ブリッジ(特に神経のない歯のブリッジ)は、多くの問題を抱えていることも事実です。
このシリーズの最初にも書きましたが、
ブリッジは、装着後約10年で50〜70%が生存(残る)
つまり、『ブリッジの場合、10年で、30〜50%はダメになる』ということです。
インプラントは、装着後約10年で90〜95%が生存(残る)
つまり、『インプラントの場合、10年で5〜10%はダメになる』ということです。
もちろん、ブリッジでもインプラントでも30年、40年… と問題なく機能しているケースも存在します。
しかし、インプラントよりもブリッジや被せ物(差し歯)の方がリスクが高いのは、事実です。
私達歯科医師が毎日診療する中で、
神経のない歯がダメになったり、
膿みをもったり、
歯根破折したり した結果、
抜歯となり、ブリッジをやり直したりすることも多くあります。
ダメになったブリッジを見ると
『やっぱり…』
と思うことも多々あります。
先にも書きましたように、インプラントもダメになることはあります。
100%の治療法は存在しません。
しかし、ブリッジの場合、歯を削って作製しますので、ダメになれば、被害は大きいものです。
土台となる歯が抜歯になることもあります。
また、再度ブリッジを作製するために、新たな歯を削除することもあります。
インプラントがダメになった場合は、その後にブリッジを選択することも可能ですし、再度同じ部位にインプラントを行うことも可能です。
被害の拡大が少ないということは、インプラントの最大の利点と言えます。
ただし、インプラントは万能な治療法ではありません。
虫歯や歯周病のリスクが低く、噛み合わせが安定しているような場合には、ブリッジでも予知性が高いこともあります。
費用という点でもブリッジの方が優れています。
外科処置を伴わないという点からもブリッジは、インプラントよりも優れています。
治療期間もブリッジの方が早く終了できます。
患者様の年齢や全身的な状況も関係してきます。
大切なことは、口腔内の状況をふまえ、その予知性を考えて治療方法を選択することです。
次回のブログは7/14(月曜日)になります。
次回から新しいテーマです。
『インプラント治療の際に、抗血小板薬、抗凝固薬は中止する必要性があるのか?』です。
少し難しい内容になります。
今週のインプラント手術報告はお休みさせていただきます。
これから、セミナー(勉強会)があるので…
急がなければ…
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。