高齢者のインプラント治療
10/1(木曜日)です。
今日のブログは、一昨日行ったインプラント手術について解説します。
一昨日にインプラント手術を行った患者様の年齢は、96歳です。
私が今まで行ってきたインプラント手術の方で最高齢の方です。
今までも90歳近くの方でインプラント手術を行った患者様は、何人かいらしゃいました。
お体が健康であれば、インプラント治療(手術)に年齢制限はありません。
今回インプラント治療をご希望されたのは、義歯が合わないとのことで来院されました。
下顎が長期間 無歯顎(総入れ歯)の状態でした。
歯が欠損すると 顎の骨が吸収を起こします。
個人差はありますが、長期間 歯がないと顎の骨がどんどんと痩せていきます。
この詳細は、以下を参考にして下さい。
・歯がないと顎の骨が吸収する!
患者様は、お若い頃から義歯となり、現在96歳ですから かなりの長期間 総入れ歯を使用していたことになります。
96歳の現在では、顎の骨はほとんど平になるくらい吸収してしまっていました。
そのため、義歯がほとんど合わずに、食事も十分にできない状態でした。
患者様は、上下顎とも総義歯でしたが、上顎の方は、まだなんとか義歯が安定すう状態でしたので、
下顎を動かないような義歯にしたい とのご希望がありました。
治療計画として、ご高齢ということもあり、できるかぎり負担の少ない治療法を行うことになりました。
下顎の前歯に2本のインプラントを埋入し、そこに義歯を固定するための『アタッチメント』を装着する方法になりました。
この治療法については、以下を参考(クリック)にして下さい。
・アタッチメント義歯
先程 骨吸収が非常に大きいということを説明しましたが、インプラント治療を行う際には、骨吸収は大きな問題です。
骨吸収が大きいとインプラントを埋込むことが困難になるからです。
今回の患者様も骨吸収が大きかったため、インプラントを埋込む場所がほとんどない状態でした。
しかし、通常 下顎の前歯部は、わりと骨吸収が少ない場所ですので、
骨吸収が大きい方でも この部分には、インプラントを埋込むことができる場合が多いのです。
今回の患者様も 唯一 下顎の前歯部だけは インプラントを埋込むことができる状態でした。
インプラントを埋込む時間は、10分程度でしたので、負担も最小限に行えました。
96歳というご年齢ですが、自律歩行で通院も可能ですし、本当にご健康な方です。
インプラントを利用したアタッチメント義歯は、治療も簡単ですし、入れ歯も動かなくなりますので、
大変有効な治療方法です。
次回のブログは10/5(月曜日)になります。
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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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