インプラント症例報告:GBR法
10/19(月曜日)です。
前回のブログで、年末が近づくと、
インプラント治療を希望される患者様が急激に増えてくることをお話しました。
昨日も1日中 インプラント手術を行っていました。
その症例の全ては、骨幅が少ない状態でした。
今日は、骨幅が少ない場合の治療方法について 昨日行った症例を元にして解説します。
昨日行ったインプラント手術は、全て下顎の奥歯です。
これらの症例の経過で 共通していることは、長期間 歯が欠損している状態が長くあったということです。
それぞれ、10年〜20年以上 歯がない状態(欠損している状態)です。
長期的に歯が欠損していると 顎の骨は、痩せてしまいます。
時間(期間)の経過とともに どんどんと骨は吸収してしまうのです。
特に上顎の前歯部は、骨吸収が大きい部位です。
それに対し、下顎の奥歯は、比較的骨吸収が少ない部位ですが、それでもさまざまな理由で骨は、吸収していきます。
先にも書きましたが、歯が長期間欠損 していたり、
歯の根が折れている状態を放置したり、
歯周病を放置 していると顎の骨は、吸収します。
今回行ったケースは、確かに長期的に歯が欠損していましたが、もともと歯がなくなった原因が、歯根破折や歯周病 だったのかもしれません。
骨吸収が行っていた部位では、骨幅が約3ミリ程度でした。
このブログでも良く書くことですが、通常使用するインプラントの太さ(直径)は、約4ミリです。
4ミリの太さのインプラントを埋入するためには、6ミリ以上の骨幅が必要です。
埋入するインプラントよりも骨幅の方が太いことが重要なのです。
今回行ったケースでは、それぞれ 骨幅が3ミリ程度であったため、どうしても骨幅を増やす治療が必要だったのです。
今回骨幅を増大させるために行った方法は、以下の2つです。
・GBR法(骨増大法)
・スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)
これらの方法を組み合わせて骨増大を行いました。
両方ともインプラント治療には かかせない治療方法です。
現実問題として、これらの骨増大法を併用しないで、インプラントを埋入できるケースの方が少ないのです。
治療法の詳細は、それぞれをクリックして下さい。
今回使用したインプラントは、全て ストローマンインプラント(ITIインプラント)です。
私が ストローマンインプラント(ITIインプラント)を使用し始めて10年になります。
10年前から ストローマンインプラント(ITIインプラント)は、インプラント界のトップブランドでした。
インプラントの品質、歴史、基礎研究の内容、長期的な臨床データ…どれをとっても世界のトップメーカーです。
特に日本人の顎の形態には適したインプラントと言えます。
また、1回法手術 が基本となるインプラントです。
1回法手術というのは、その名前にあるように1回の手術のみで終了するのが基本コンセプトになっています。
それに対し、2回法というのは、インプラント埋入時(1回目) と インプラントと骨が結合する時期(2回目) の2回の手術が必要になります。
さまざまな理由により、このインプラントメーカーを使用してきました。
また、 ストローマンインプラント(ITIインプラント)を使用しながら他のメーカーのインプラントも何種類が使用してきたこともあります。
(現在も 上記以外にも数種類のインプラントメーカーを使用しています)
他の数種類のメーカーのインプラントを使用したところ、特に悪いことはまったくありませんでした。
現在、インプラントを製造しているメーカーは、世界中で100種類程度存在すると言われています。
多くのインプラントメーカーでは、その品質は、かなり近いものとなっており、大きな差は、ほとんどないと考えられます。
しかし、私達がインプラントメーカーを選択するにあたり、
基礎研究データ や 長期的な臨床データがしっかりしていないと 使用するわけにはいきません。
ただし、この ストローマンインプラント(ITIインプラント)は、年々コストが高くなっています。
年々です。
また、他のインプラントメーカーと違い、基本的に値引きがないメーカーですので、定価で購入するしかありません。
当医院では、使用(購入)本数が多いので 特別割引という制度で購入できるため、多少は割引がありますが、他のインプラントメーカーと比較すると圧倒的に高いのが現状です。
インプラント本体、土台(アバットメント) 、型と取る器具、手術器具…等どれをとっても高いのです。
利益率を考えれば、原価が1/3以下のメーカーもいっぱいあります。
しかし、信頼できる長期的なデータが存在するインプラントメーカーですので使用しています。
確かに原材料が安価なメーカーも存在しますが、どれだけ信頼でき
るかは もう少し経過を見てみないとわかりません。
もし、将来的にきちんとした臨床データがそろい、信頼性が高いと思われるインプラントがでてくれば、使用することもあります。
もちろん原価が安ければ、治療費も抑えられることになります。
昨日行
ったインプラント手術は、全て静脈内鎮静法
この麻酔方法は、治療中は、完全に眠ってる状態です。
そのため、治療(手術中)の不安がまったくなく行えます。
一度この静脈内鎮静法 で行うとほとんどの患者様は、2回目の治療もこの麻酔方法を“ご希望されます。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。
インプラント手術費用の中にGBR法(骨増大法) 、 スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)の費用も含まれています。
次回のブログは10/22(木曜日)になります。
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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。