インプラントモニター症例:その2
11/30(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラントモニター症例:その2』になります。
今までにインプラントモニターで治療された方は、多くいらしゃいます。
本日もインプラントモニターで治療された方の症例を見ていただきます。
患者様は、8年前に私がインプラント治療を行った方です。
患者様は、初診時に 上顎が無歯顎(歯が1本もない)状態でした。
だいぶ前から 上顎は、総義歯(総入れ歯)を使用していましたが、
どうしても合わないため、インプラント治療をご希望されて来院されました。
初診のレントゲン検査の結果、上顎の奥歯の骨は、高度に吸収していました。
特に左の奥歯は、骨吸収がひどく、骨の高さは、少ない部位で約1〜2ミリ程度でした。
上顎に適切なインプラントを埋入するためには、必要な骨の高さは10ミリ以上です。
骨の高さが1〜2ミリでは、とてもインプラントを埋め込むことはできません。
そのため、患者様には、奥歯に骨の増大治療が必要なことをお話しました。
サイナスリフト法(上顎底挙上術) です。
サイナスリフト法(上顎底挙上術) は、インプラント治療の中では、かなり大変な治療であり、
術後の腫れ 等を考えると 患者様は、ご希望されませんでした。
そこで、骨吸収の少ない前方部に ある程度の数のインプラントを埋め込み、
奥歯には、埋め込まない方法を行うことになりました。
こうした方法は、カンチレバー といわれる治療方法です。
インプラントのカンチレバーは、全ての方に対応できる方法ではありませんが、
噛み合わせが安定している、
奥歯に負担が少ない噛み合わせをしている
等のいくつかの条件さえ合えば、十分可能な治療方法です。
今回の患者様は、下顎の右側奥歯が義歯(入れ歯)のため、インプラントのカンチレバー 部分に負担がかかりにくい状態であることと、歯ぎしり や くいしばり がなかったため、カンチレバー を行うことになりました。
この方法により患者様は、骨移植を伴うサイナスリフト法(上顎底挙上術) を避けることが可能になりました。
また、複雑な治療を行わなかったため、治療期間も短縮可能です。
今回の症例は、治療期間は約5ヶ月です。
以下は、治療後(8年後)の状態です。
クリックすると拡大されます。
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
今週(11/27〜29)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
昨日治療を行った患者様は、長い間上顎の右側の奥歯が欠損のままになっていました。
右側で食事ができないため、いつも左側だけで噛んでいました。
食事も不自由になってきたため、インプラント治療をご希望されて当医院を受診されました。
欠損は、上顎の右側が3歯分ない状態でした。
欠損部の手前の部分は、骨の高さは、十分残っていましたが、
その奥2歯分は、骨吸収が非常に進行していました。
具体的には、骨の高さが、2〜4ミリ程度です。
本日のインプラントモニター症例でもお話したように
通常、上顎の奥歯にインプラントを埋入するためには、
骨の高さが10ミリ以上存在すると安定したインプラントが行えます。
骨の高さが、2〜4ミリ程度しか存在しない場合、
適切な長さのインプラントを埋入するためには、サイナスリフト法(上顎底挙上術) という骨移植を行うことが多いのですが、この治療法は、骨を増大するには確実な方法ですが、
治療後の腫れ 等が大きく起こるため、全ての患者様に適応できる治療法ではありません。
私自身は、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を行いますが、可能なかぎり患者様に負担の少ない治療法を行いたいと考えています。
『骨の少ない部位があれば、無理せず 骨が存在する部位にインプラントを行う!』という考え方です。
今回も骨吸収している部位には 無理してインプラントを行わず、
その奥の部分に存在する親知らずにあたる部分にインプラントを斜めに埋入する方法を行
いました。
この方法はインプラントの傾斜埋入と言われる方法です。
具体的には、以下の図のように行う方法です。
(下図は、実
際の症例ではなく、同様のレントゲンに分かりやすいようにインプラントのシュミレーションを行った参考図です)
クリックすると拡大されます。
使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) 長さ12ミリを2本です。
麻酔は、静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) で行いました。
約4ヶ月後に型を取ります。
このように親知らずに長いインプラントが斜めに埋入することが可能な場合には、
インプラントの傾斜埋入は、非常に有効な方法です。
具体的な症例(傾斜埋入症例)は、次回のブログ(12/3:木)でご紹介します。
本日の最初でもお話しましたように暫くの間は、インプラントモニター症例報告を行う予定です。
インプラントモニター症例が集まりましたら、症例集を公開したいと思います。
さまざまなタイプの症例をご報告できればと思います。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。