最新インプラント症例:86回目
12/27(月曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 月曜日と木曜日にアップしていますが、暫くの間は 月曜日だけになります。(ちょっと忙しいので…すみません)
『86回目のインプラント症例』になります。
始めに 年末年始 休診のお知らせです。
12/30(木)〜1/4(火)
まで 休診とさせていただきます。
緊急の場合には、以下をクリックして メールでご連絡下さい。
冬期休暇緊急連絡メール
今年も数多くのインプラント手術がありました。
傾向として、年々難症例が多くなってくる感じがします。
明日 今年最後のインプラント手術がありますが、骨の幅も 高さも少なく、
難しい手術になると思います。
最後まで大変なオペです。
本日で86回目の症例報告になります。
今年も さまざまなケースを紹介してきました。
是非 今までの症例もご覧になって下さい。
きっと あなたと同じようなケースもあるはずです。
もう一つお知らせです。
年末なので、医療費控除について 本日の歯周病ブログ で解説していますので参考にされて下さい。
インプラント治療 等 医療費が高額にかかった方は、以下を参考にして是非確定申告されて下さい。
医療費控除 確定申告
それでは、本日(今年最後)の症例報告になります。
ケースとしては、骨吸収もあり大変な症例でしたが、
骨吸収以上に悩むことがあったケースでした。
その理由として、状態の悪い歯が多い場合、
どの歯を抜歯し?
どの歯を残すのか?
ということが 難しい(悩む)ケースがあります。
今回の症例もそのようなケースでした。
それでは早速始めましょう!
初診時 上顎左側の前歯部がグラグラしており、
奥歯は歯が折れた状態で来院されました。
以下が初診時のレントゲンになります。
上顎前歯部の2歯はグラグラです。
その奥にある歯は折れています。
それでは なぜ このようなことになったのでしょうか?
上顎前歯部の2歯は、噛み合わせによることが原因でした。
その奥にある歯は、神経がない歯です。
神経のない歯についてはこのブログでもよく紹介してきました。
簡単に神経のない歯について解説します。
神経のない歯は もろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に”木”に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。
過去の神経がない歯の歯根破折症例は、以下をご覧になって下さい。
歯根破折 症例
歯根破折 症例:1
歯根破折 症例:2
歯根破折 症例:3
歯根破折 症例:4
歯根破折 症例:5
歯根破折 症例:6
歯根破折 症例:7
歯根破折 症例:8
歯根破折 症例:9
歯根破折 症例:10
歯根破折 症例:11
歯根破折 症例:12
話しは今回の症例に戻ります。
骨吸収もかなり起こっていました。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
かなりの骨吸収が起こっているのが分かるかと思います。
さらに わかりやすくするために、
骨吸収部位を赤色で表示します。
今回グラグラしている歯が いかに骨吸収が大きいかが分かると思います。
骨吸収の状態、
噛み合わせ、
歯根破折の状態
等を考慮して 以下の2歯は保存が難しいと判断しました。
まず、上顎左側の犬歯です。
次にその奥歯です。
ここで問題となったのが、以下の歯です。
この歯は保存が可能なのでしょうか?
この歯の骨は、60%以上も骨吸収が進行しています。
今回一番問題となったのが、
2歯を抜歯するか?
3歯を抜歯するかです。
もし、奥の2歯のみ を抜歯した場合には以下のような治療計画になります。
2歯を抜歯し、2本のインプラントを埋入し、2歯分の被せ物を作製します。
次に3歯分を抜歯した場合の治療計画です。
3歯欠損に対し、2本のインプラントを埋入し、3歯分の歯を作製する
インプラントブリッジとする方法です。
将来性を考えれば、シュミレーション:2の方が良いかもしれません。
しかし、最終的に
シュミレーション:1にするか?
シュミレーション:2にするかは?
患者様のご希望 と
将来性を考え決定されます。
最終的な治療計画は、2歯を抜歯し、手前の歯は徹底した歯周病治療 と噛み合わせの治療を行い、保存することになりました。
つまり、奥2歯のみを抜歯するのです。
最終的なインプラント治療計画は、以下になりました。
しかし、いくつかの問題がありました。
まず 骨吸収が大きいことです。
大幅なGBR法(骨増大法) が必要な状態でした。
次に上顎洞という存在です。
緑線は上顎洞という空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
いつもこのブログをご覧になっている方はもうすでにご存知のことと思います。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
上顎洞
そのため、制限があり 以下のような長さのインプラントを埋入することになりました。
以下は、インプラント治療後です。
使用したインプラントは、アンキロス インプラント
です。
治療費は、以下になります。
治療費
インプラントモニターの場合、
1本168.000円(消費税込)×2
被せ物は、
1歯84.000円(消費税込)×2
の合計 504.000円(消費税込)になります。
今回の症例のように 状態の悪い歯があった場合、
抜歯するか?
残して治療を行うか?
悩むことがよくあります。
それでは これで 今年の最新インプラント症例ブログは終わりです。
次回のブログは1/10(月曜日)になります。
来年も まだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) 、
OAM(大口式)インプラントシステム 、
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合) 、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
インプラントモニター募集(20%割引
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
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これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
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