インプラント症例:83回目

12/6(月曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 月曜日木曜日にアップしていますが、暫くの間は 月曜日だけになります。(ちょっと忙しいので…すみません)
始めに 年末年始 休診のお知らせです。
12/30(木)〜1/4(火)
まで 休診とさせていただきます。
緊急の場合、下記メールまでご連絡下さい。
info@sugiyama-d.sakura.ne.jp
『83回目のインプラント症例』になります。
毎回このブログを書く時に
『どのような症例をアップしようかな?』
と悩みます。
毎日、インプラント治療を行っていると
さまざまなケースがあります。
簡単な症例もあれば、
非常に難しい症例もあります。
もちろん その中間程度の症例もあります。
また、患者様のご希望により、理想的な治療方針を変更しなければならない症例もあります。
費用の問題であったり、
患者様の考え方であったり、
通院回数 等であったりです。
具体的には、
本来 きちんとした噛み合わせを確保したり、残っている歯の将来性を考えれば、
歯科医師の立場として
『欠損全てをインプラント治療で行いたい!』
という考えがあります。
しかし、現実的な問題として、
全ての治療を理想的に行うには、費用の問題があります。
ある程度のところで治療を妥協することが必要な症例もあります。
また、あまりにも将来性のない歯を無理に残して治療を行うことは、
結果的に後に問題を残すことになります。
理想的には、将来性のない歯を無理して残すよりは、
抜歯して治療を行った方が良いことが多いのですが、
治療を受ける患者様からすれば、
『将来的なことよりも 現時点では抜歯したくない!』
『現在困っているところのみ 治療をしたい!』
というお考えを持っている患者様もいらっしゃいます。
また、歯科医師の立場からすれば
歯周病、噛み合わせ、残っている歯の虫歯…等を考えて
全てきちんと治療をしたいと考えています。
しかし、現状として
『仕事が忙しく、通院するのが難しい!』
という患者様がいらっしゃるのも事実です。
インプラント治療を行うためには、最低限 歯周病の治療は確実に終了させなければいけません。
そのため、歯周病の治療を行わないでの インプラント治療は考えられません。
『歯周病の問題があるのに インプラント治療だけを行いたい!』
という方には インプラント治療はできません。
しかし、全ての治療(口腔内全ての問題)を完了させないと
インプラント治療ができない
ということになると
どれだけの方が その理想に当てはまることになるでしょうか?
現実的には、全て理想的ということが達成できないことも事実なのです。
本日の症例も、全て(100%)治療を行ったというよりは
最低限ここまで治療は行わないと
という範囲まで 治療を行ったケースです。
臨床ではよくある症例です。
それでは早速みてみましょう!
以下が初診時のレントゲン写真です。
スライド01
上下顎左側の奥歯が欠損しています。
スライド04
被せ物がすぐ取れてしまうことが繰り返されていました。
スライド02
また、噛み合わせが低く、
『噛むと 下の歯が 上の歯肉にぶつかって痛い!』
ということがありました。
歯が欠損しているということは、さまざまな問題が起こります。
まず、単純に噛む場所が少なくなるため、残っている歯に負担が加わりやすいのです。
また、残っている歯が神経がない歯であれば、さらに問題が大きくなります。
このブログでも良く紹介する
『神経がない歯が折れる!!(歯根破折 )』
ということです。
神経がない歯が折れた症例を紹介する時に以下のような説明をよくします。
神経のない歯はもろく通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に”木”に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。
多くの歯が欠損している場合、先程説明しましたように 残っている歯への負担が加わります。
その残っている歯が神経がない場合、歯根破折 を起こします。
歯根破折 した場合には、多くのケースで抜歯となってしまいます。
今回の患者様もどうようのことが起こる可能性が高いのです。
さまざまな問題があるのです。
まず、左側の上下顎奥歯が欠損している!
スライド04
噛み合わせが低い!
スライド05
噛む場所が少ないので、
下顎の前歯が 上顎の前歯を突き上げている!
スライド06
そして、上顎前歯部を含めて 神経のない歯が多い!
こうしたことを考えると この患者様の将来性というのは見えてきます。
このままであると 上顎前歯部はダメ(歯根破折 )になってきます。
スライド07
左側の奥歯をきちんと噛み合うような治療が必要であるということです。
そのためには、
1.義歯を使用する!
2.インプラント治療を行う!
という2つの方法が考えられます。
患者様は、インプラント治療をご希望されました。
スライド09
現在 左側の奥歯は、
上顎で4歯が欠損、
下顎では2歯欠損しています。
スライド04
しかし、インプラント治療は一番奥までは行わない治療計画になりました。
この理由は費用的な問題もあるからです。
スライド10
ただし、一番奥まではインプラントを埋め込まなくても、
左側の上下顎にインプラント治療を行うことにより 噛み合わせを確保することが可能になります。
つまり、残っている歯の負担が少なくなるのです。
これは、患者様の将来性を非常に高める大きなポイントになります。
問題は、上下顎左側の欠損だけではありません。
虫歯も多くあります。
スライド08
インプラントの治療計画は先程説明しましたように
上顎の左側に2本、下顎左側に1本のインプラントを埋入する計画で決定しました。
スライド09
次に考えなければいけないのが、噛み合わせの問題です。
噛み合わせの治療方法として、
下顎右側のブリッジを撤去し、高さを高くしたブリッジを再製します。
これに合わせて、下顎の虫歯部分を治療した歯も被せ物を装着して 高さをアップします。
スライド11
スライド12
最低限ここまでは行わないと治療はうまくいきません。
患者様は、ここまでの治療をご理解していただき、同意していただけました。
これで治療が開始されます。
100%の治療ということであれば、
左側の一番奥までインプラントを埋入したり、
上顎も治療したいところです。
ただし、そうしたことには、
治療費がかかったり、
治療期間が長くなったり
等の問題もあります。
今回の治療がまず第一段階(最低限)の治療計画となるのです。
以下は、インプラント治療が完了した後のレントゲンです。
スライド13
インプラント以外のブリッジの再製 や 被せ物の治療 等は全て保険が適応されます。
スライド14
使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
次回のブログは12/13(月曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
先週のインプラント手術報告
先週のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
それでは先週報告できなかった症例も含めて 何症例がアップします。
始めの症例は、上顎前歯部にアンキロス インプラント を埋入した症例です。
このケースは静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) で行いました。
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次の症例です。
下顎の右側の奥歯に1本のストローマンインプラント(ITIインプラント) を埋入しました。
これは比較的簡単なケースでした。
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次の症例です。
上顎左側の奥歯にストローマンインプラント(ITIインプラント) を3本埋入しました。
このケースは本当に大変な治療でした。
骨の高さがほとんどないので、サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) PRP法 でインプラント治療を行いました。
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こうした難症例の場合には、静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) で治療を行います。
治療時間は、2時間程度かかりました。
次の症例です。
下顎左側の奥歯です。
これは骨幅も十分にあったため、簡単なケースでした。
治療時間は、10分程度で終了です。
使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
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次の症例です。
上顎左側です。
このケースも大変難しい症例でした。
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奥歯はストローマンインプラント(ITIインプラント)
前歯部は、アンキロス インプラント を使用しました。
まだまだ さまざまな手術がありましたが、
今後のブログでアップしたいと思います。
治療費
インプラントモニターの場合、1本168.000円(消費税込)になります。
被せ物は、
白い歯で 1歯84.000円(消費税込)、
金属製で 1歯58.800円(消費税込)
になります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
インプラントモニター募集(20%割引
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター(20%割引)
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
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そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで3万円かかっていた費用を無料にしました。
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
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