治療費を抑える方法:医療費控除 その3
8/4(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『治療費を抑える方法:医療費控除 その3』になります。
前回までに、医療費控除の対象や対象にならない事項について書いてきました。
今日は『こんなことも医療費控除の対象になる』といった話をしたいと思います。
『医療費控除の対象となるもの』追加編
質問1 風邪をひいたのですが、病院に行く時間がなかったため、薬局で風
邪薬を購入しました。
これは医療費控除の対象になりますか?
回答1 対象になります。
かぜ薬などの治療のための一般的な医薬品については、医師の処
方や指示がなくても医療費控除の対象となります。
かぜ薬のほか、足を捻挫したための湿布薬、頭痛・腹痛などの痛み
止めなども上記同様に医療費控除の対象となります。
もちろん領収書が必要です。
質問2 家族の者がB型肝炎になり、その介護にあたり、感染防止のため、
医師の勧めで、B型ワクチンを接種しました。
これは医療費控除の対象になりますか?
回答2 対象になります。
通常の予防接種のためのワクチンは対象にはなりませんが、
B型肝炎についてはその患者の家族(同居する人に限ります)に
対するB型肝炎ワクチン接種に関してのみ対象になります。
(*インフルエンザの予防接種は控除にはなりません)
医師の診断書と領収書が必要です。
質問3 寝たきりの家族の“オムツ代”は、医療費控除の対象になりますか?
回答3 対象になります。
傷病によりおおむね6ヶ月以上にわたり寝たきりであり、かつ、
医師の治療を受けている人のおむつ代は、医師による治療を受ける
ため直接必要な費用となりますので、医療費控除の対象となります。
ただし、おむつ代であったとしても寝たきりではないが排泄がうま
くできない人用(幼児・大人を問わず)おむつについては、医療費
控除の対象とはなりません。
また、このおむつ代について医療費控除の対象とするためには、
医師が発行した「おむつ使用証明書」と領収書が必要です。
*オムツについての詳細は、税務署にお問い合わせ下さい。
* 上記のような内容もしくは、上記以外の内容で、お分かりにならない場合
には、税務署で確認して下さい。
医療機関では、確実にお答えできない場合もあります。
次回のブログは8/7(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『高額療養費制度』についてです。
8/10(日)〜8/15(金)は、夏期休暇になります。
今週(8/1〜3)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
今日は、難しい話になります。
さて、毎回このコーナーでは、骨の増骨(増大)治療であるGBR法の話をしています。
それでは、どんな状態でも骨は、完全に回復できるのでしょうか?
また、治療(GBR法)は簡単なのでしょうか?
今回行ったインプラント治療(GBR法併用)を例にとり解説していきたいと思います。
今回のケースは、骨の吸収が非常に高度に進行していました。
この吸収状態は、カップ状でした。
つまり、コップのように穴が開いている状態です。
穴(骨吸収)の周りは、骨が存在しています。
骨の中心部に穴が開いているのです。
こうした場合、骨の再生(回復)はわりと簡単に行えます。
私達は、こうした骨の吸収を専門用語で『4壁性骨欠損』と言います。
この言葉の意味は、穴の周囲に4つの壁があるということです。
コップの内部から見ると、周囲には、コップの壁がぐるっと存在しているということです。
『4壁性骨欠損』は骨の回復がしやすいと思って下さい。
難しいのは、凹状態の骨吸収です。
□ のブロックに手前から奥に穴が開いているのです。
そのため、凹状になります。
こうした状態を『2壁性骨欠損』
穴の左右のみに壁がありますよね。
こうした状態は、骨の再生(回復)が先程よりは、難しいのです。
このような理屈を説明する場合、以下のように例えて解説します。
骨の再生(増骨)には、骨の細胞が必要です。
骨の細胞さえあれば、骨は再生してくるのです。
例えば、コップの中に血液を満たすとします。
このコップの中で、骨の細胞は、繁殖(増殖)することができます。
しかし、コップが割れて、両脇に大きな穴があったとします。
そうするとコップに入れた血液は、流れてしまいます。
血液が流れると、骨の細胞も流れてしまい、繁殖(増骨)することができません。
つまり、骨が再生(増骨)するためには、血液が溜まるような状態が必要なのです。
さて、話は今回の症例に戻りますが、今回のケースは、骨の吸収が非常に進行していましたが、カップ状の吸収でした。
つまり、穴が開いている状態です。
穴の周りには、骨の壁が存在します。
そのため、血液が穴の中に溜まりやすいのです。
血液が溜まりやすい場合には、骨が再生しやすいのです。
今回は、まさしくその状態です。
骨の吸収は大きくても吸収状態により、再生する程度は違うのです。
今回使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント( ( I.T.Iインプラント))直径4.8ミリ長さ10ミリが1本でした。
インプラント埋入と同時にカップ状の穴の中に人工骨( β―TCP)をいれ、吸収性のGBR膜を設置しました。
ちなみに、骨の再生が難しいケースは、骨の高さが少ないケースです。
縦方向に骨を再生(増骨)させることは非常に困難です。
このことについては、次回の症例報告で解説したいと思います。
手術時間は、約15分程度でした。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
治療費
今回の手術は、インプラントが1本21万円(税込)でした。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法の費用も全て含まれています。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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