骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その3

11/10(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その3』になります。
今日もGBR法の続きになります。
前回は、抜歯を例にして、抜歯した“穴”がどのように治るかを解説しました。
抜歯した“穴”が治るには、歯肉(歯肉の細胞)骨(骨の細胞)が関係していて、
歯肉(歯肉の細胞)は治るのが早い(再生スピード)のに比べて
(骨の細胞)の治るスピードは遅いために、抜歯した“穴”は歯肉で埋まってしまう傾向にあることを解説しました。
(*全てのケースにおいて当てはまるわけではありません)
今日は、そうしたことを防止し、骨の再生(増大、増骨)するための、GBR法の原理について解説します。
GBR法の原理は、単純なもので、この歯肉が“穴”の中に入り込むのを防ぐのです。
そこで登場するのが、GBR膜です。
GBR膜は、薄いシート状でできています。
紙のようなものです。
このシート状のGBR膜を抜歯でできた“穴”の上におきます。
そして歯肉を縫合します。
つまり、GBR膜は、歯肉の間に設置するということです。
GBR膜は、歯肉の下にあるため(歯肉と骨の間)、歯肉は、下方(GBR膜より下)に行けなくなったのです。
(歯肉が抜歯した“穴”に入り込まない)
つまり、GBR膜は、歯肉が“穴”に入り込まないようにするための『バリアー』なのです。
『バリアー』があるからこそはゆっくりと再生するのです。
下図を参考にして下さい。
GBRgennri
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次回は、さらに詳しく解説します。
『骨は、どこまで再生可能なのか?』についてです。
次回のブログは11/13(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その4』です。
そういえば、先日私の同級生(横浜市開業)から診療中に電話があり、
ドイツ人の方が急患で来院され、
『母国でインプラント治療を行った被せ物が土台から取れた』とのことでした。
その同級生の歯科医院では、取り扱っていないインプラントの種類(メーカー)だった
ため、当医院に連絡が来たのです。
そのドイツ人の患者様に使用されていたインプラントの種類は、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)でした。
ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)は、世界的にも多くの歯科医師に使用されているインプラントであり、日本でも最も使用頻度の高いインプラントの一つです。
もし、上記のドイツ人の患者様が日本ではほとんど使用していないインプラントであった場合には、対応が非常に困難だったでしょう。
また、あまりにもマイナーなインプラントメーカーの場合、製造メーカー自体がなくなってしまうこともあります。
最近は、アジアの中で非常に単価の安いインプラントメーカーが出回っています。
治療費のコストを抑えるために、日本の歯科医師が海外に出向き、購入してくるケースがあります。
そうしたインプラントメーカーの材料は、場合により日本では販売していないこともあります。
もちろん『安いから悪い』ということではありませんが、ある程度信頼できるインプラントメーカーを使用することも重要なことです。
話は戻りますが、急患で来院されたドイツの方は、インプラントの土台が緩んでしまったために 単にセメント(接着剤)で付ける ということはできなかったのです。
インプラントの土台は、ネジ式になっており、そのネジを締めつけるためには、専用の器具が必要なのです。
そのため、どこの歯科医院でも行えるということではありません。
ただし、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)であれば、インプラント治療を行っている歯科医院の多くで取り扱っているため、すぐ近所ではなくても探すことは十分可能です。
また、以前にも同様な理由で来院された患者様もいらっしゃいました。
他歯科医院で行ったインプラント部位が良く取れてしまうとのことで当院に来院された方です。
インプラント治療を行った歯科医院は非常に遠いので、当院でどうにかならないかと来院されました。
レントゲン撮影を行い、さまざまな資料を駆使して調べた結果、インプラントのメーカーは分かったのですが、ほとんど聞いたことがないインプラントメーカーの物でした。
そのため、当医院では対応できないだけでなく、紹介する先も見当がつかない状態でした。
そのため、使用されていたインプラント製造メーカーに問い合わせ、患者様の自宅付近で納品している歯科医院を聞きました。
そこで聞いたのが、患者様がインプラント治療を行った歯科医院でした。
患者様の自宅から2時間以上はかかります。
患者様には、そこの歯科医院以外には、近所にはないことを伝えました。
インプラント治療を受ける場合には、単に費用といった点だけでなく、さまざまなことを知ることが必要です。
今週(11/7〜9)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
上顎の前歯部をぶつけたため、 歯が折れ、抜歯となった患者様です。
インプラント治療を行うにあたり、骨吸収が大きかったため、インプラントの埋入と同時に骨増大法(GBR法)を行いました。
現在のブログのテーマですね。
使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントが1本です。
手術時間は、約20分程度でした。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取ります。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。