最新インプラント症例：１７７回目
２０１３年 １月３１日（木曜日）です。
この最新インプラント症例ブログは毎週木曜日にアップしています。
『１７７回目のインプラント症例』になります。
始めに予約に関するお知らせです。
このところ予約が非常に混んでおり、
ご予約の電話をいただいても 患者様のご希望の日時で予約が取れずに
大変ご迷惑をおかけしております。
先日の日曜日も４名の先生で対応しておりましたが、すでに予約で いっぱいでしたので、
当日のご希望も多くありましたが、
来週以降に予約を取らさせていたいた患者様もいらっしゃいました。
特に週末は２週間先まで予約がいっぱいになることが多いため、
あらかじめ日程がお分かりになる方は、お早めにご連絡いただければと思います。
本日の症例のテーマは、
「インプラント治療を行う際には、
単に歯が欠損している部位だけをみて治療計画を立てるのではなく、
きちんと口腔内全体をみながら判断することが重要！」
という内容で解説します。
非常に長いテーマですが、口腔内全体をみて治療計画を立てることは非常に重要なことなのです。
それでは早速始めましょう！
まず初診時のレントゲンです。
上顎左側の奥から２番目の歯が「腫れて 痛い！」ということで来院されました。
診査の結果、歯根破折 を確認しました。
神経のない歯についてはこのブログでも何度も何度も紹介してきました。
始めてこのブログを読まれる方のために
簡単に神経のない歯について解説します。
神経のない歯は もろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に ” 木 ” に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした 木 はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。
上顎左側の奥から２番目の歯は、抜歯となります。
ここで問題なのは、抜歯をためらい放置してしまうことです。
後でも解説しますが、歯根破折 した状態を放置することは非常にリスクが高いです。
折れた部位から感染が起こり、歯を支えている骨が吸収してしまいます。
骨吸収が大きく起こると
抜歯後のインプラント治療を難しくしたり、
インプラント治療自体が不可能となる場合もあります。
インプラント治療が難しくなるということは、
手術時の腫れや痛みも強く起こる確率が高くなります。
歯根破折 した場合には、早急に抜歯すること非常に大切です。
この歯根破折 を放置される患者様は、本当に多くいらっしゃいます。
骨吸収が起こり、治療が大変になると、骨を再生させるための治療法GBR法（骨増大法） を行うことが必要になります。
多くの歯科医院では、GBR法を行う際に治療費が大幅に加算されることがほとんどです。
つまり、歯根破折 を放置すれば、それだけ治療費がかかってしまうということです。
また、先にも説明しましたように骨吸収が大きい症例は、治療が大変になるため、
治療後の腫れも大きく起こります。
悪い状態を放置して良いことはありませんので、早急の対応（抜歯）が必要となります。
また、GBR法（骨増大法） といっても魔法の治療ではありませんので、
いくらでも骨が再生するわけではありません。
GBR法（骨再生治療）には限界 があるのです。
この点もきちんと理解していないと
結果的にインプラント治療自体が不可能となるケースも多く存在します。
さて話は、本日の症例に戻ります。
上顎左側の奥から２番目の歯は、抜歯と診断しました。
以下が抜歯後です。
これで欠損部の治療計画を立てることになるのですが、
患者様は、インプラント治療をご希望されました。
そこで考えないといけないのが、口腔内全体のことです。
欠損になった部位のみをみて治療計画を立てるのではなく、
口腔内全体をみることが非常に大切なのです。
それは 神経がない歯が非常に多い！ ということです。
先にも説明しましたように
神経のない歯は、非常に脆く、将来性が低い
ということを考慮して治療計画を立てることが重要なのです。
また、同部にインプラント治療を行うにあたり、
骨吸収も大きな問題です。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
かなりの骨吸収が起こっているのが分かるかと思います。
また、緑線は上顎洞という空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
いつもこのブログをご覧になっている方はもうすでにご存知のことと思います。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
上顎洞
様々な問題があるため、インプラント手術の際には、
GBR法（骨増大法）
ソケットリフト法
といった方法を併用して行う計画を立てました。
ちなみに当医院では併用した上記の治療は、全てインプラント治療費の中に含まれています。
そして最も重要なのは、先ほども説明しましたように欠損部手前の神経のない歯の将来性についても
患者様に十分ご理解していただくことです。
骨吸収の状態（GBR法やソケットリフトの必要性 等）、
神経のない歯の存在、
等を十分ご理解していただけたため、インプラント治療を開始することになりました。
以下は、インプラント手術直後です。
ソケットリフト法 により長いインプラントの埋入が可能となりました。
以下の白色部分がソケットリフト法 で骨の高さが増大した部分です。
インプラント治療が終了した状態が以下です。
これで終われば良いのですが、
暫くすると やはり問題が起こってしまいました。
歯根破折 したのです。
患者様には、最初のインプラント治療前に
神経がない歯のリスクについて十分に説明をさせていただいていたこともあり、
すぐに抜歯に同意していただけました。
歯根破折 を放置することは、骨吸収を拡大し、次の治療を困難にすることを患者様は十分ご理解されていたからです。
抜歯となりました。
状況が悪くなる前に抜歯することが重要なのです。
抜歯後です。
以下は、１回目のインプラント手術と同様に
ソケットリフト法 と
GBR法（骨増大法）
を併用し、インプラント手術を行った直後です。
以下は、インプラントの被せ物まで終了した状態です。
現在の良い状態が長く続けば良いのですが…
神経のない歯が多く存在することはリスクの高い口腔内と言えます。
使用したインプラントメーカーは、
ストローマンインプラント（ITIインプラント） です。
治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。
インプラント １本 １６８.０００円（消費税込）
被せ物（白い歯） １歯 １０５.０００円（消費税込）〜
１欠損部の合計 ２７３.０００円（消費税込）〜
になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、１歯 ７３.５００円（消費税込）になりますので、
１欠損部の合計 ２４１.５００円（消費税込）
になります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台（アバットメント） の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法（リッジエクスパンジョン法） 、
OAM（大口式）インプラントシステム 、
GBR法（骨増大法：インプラント埋入と同時の場合） 、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法（眠っている間に終了します） の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
次回のインプラント症例ブログは、２／１４（木）になります。
２／７（木）は、朝から勉強会があるため、ブログは休ませていただきます。
新しいブログの新規開設のお知らせです。
昨年 歯周病ブログでも説明してきました「口臭外来」ですが、
いよいよ今年の４月２日（火）より予約を開始することになりました。
それに先立ち新しくブログも公開します。
口臭外来ブログ です。
まだ、何曜日にアップするかは決まっていませんが、
いまのところ１週間に１から回程度アップ予定です。
ご興味のある方は口臭外来ブログ をご覧になって下さい。
インプラントモニター募集（インプラント手術費用２０％割引
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター（手術費用２０％割引）
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、１歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
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そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで３万円かかっていた費用を無料にしました。
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
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公表されました。
オリコンは、音楽以外でもさまざまな分野でアンケート調査を元にしてランキングを発表しています。
当医院はインプラント治療で １１部門中 ５部門で ベスト１０入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。
ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
オリコン２０１２年 インプラント治療前のケア・説明部門： ７位
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オリコン２０１２年 インプラント治療結果部門： ８位
オリコン２０１２年 治療プランの充実度部門： １０位
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さい。
基本的に、当日に回答させていただきます。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費（費用）の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。