最新インプラント症例 110回目
7/28(木曜日)です。
この最新インプラント症例ブログは毎週木曜日にアップしています。
『110回目のインプラント症例』になります。
始めに夏期休診のお知らせです。
8/11(木)〜8/15(月)まで休診となります。
ここ数回のブログでは、骨吸収が大きかった症例に対してさまざまな方法でインプラント治療を行ったケースを紹介してきました。
具体的には上顎の奥歯でインプラントを埋め込むための骨の高さが
2ミリ程度しかないケースに対して
サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) を行った症例も紹介しました。
骨の高さがほとんどないようなケースでは、こうしたサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) を行わないとインプラント治療が適切にできません。
しかし、サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) は骨移植を伴う治療のため、
患者様の負担(大変さ)が大きい治療です。
そのため、骨が少ない部分には無理にインプラントを埋め込まずに
骨のある部分にインプラントを埋め込み治療を行う以下のような方法も紹介しました。
カンチレバー や
インプラントの傾斜埋入 です。
また、上顎の奥歯で骨の高さが少ないが、
ある程度骨の高さが残っている場合(5ミリ程度)には、ソケットリフト法 という治療法で対応したケースも紹介しました。
前回までの症例を見ていない方は是非スクロールして見て下さい!
さて本日の症例は、以前にも紹介したことがあるケースですが、
骨の状態には問題がありませんでした。
骨の状態に問題がなければ、治療が簡単であるかというと
そうではありません。
インプラント治療は単に歯が欠損した部位にネジを埋め込めば良いということではありません。
周囲の残っている歯の状況等をきちんと 考えて
将来性の高い治療計画を立てることが重要なのです。
言葉で説明するより実際に症例を見ながら解説した方が分かりやすいと思いますので
早速みましょう!
以下が初診時のレントゲンです。
『下顎右側の奥歯が欠損しており、噛めない!』
『上顎右側の奥歯がグラグラしている!』
との問題で来院されました。
右下の奥は2歯分欠損していました。
右上もグラグラです。
それでは、上顎のグラグラしている歯を抜歯して、下顎の右側とともにインプラントを行えば良いのでしょうか?
そうではありません。
本日の重要なテーマです。
「単に歯が欠損している部位のみを見て治療計画を立てるのではなく、
口腔内全体の状況をきちんと検査して 状況を把握することが必要です。」
この患者様で大きな問題は、神経がない歯が多いことです。
以下の赤丸(●印)が神経がない歯です。
このブログでも良く書いていますが、神経のない歯は非常に脆く、通常の噛む力でも折れてしまう確立が非常に高いのです。
歯根破折 です。
歯根破折 の怖さについてはこのブログで何度も解説してきました。
また、この症例は 下顎右側の欠損 と 上顎右側のグラグラしている歯 以外にも問題がありました。
下顎の右側の1歯が歯根破折 していたのです。
やはり神経のない歯は脆いです。
そのため、抜歯が必要な部位は以下になります。
それでは、上記の2歯を抜歯した場合の インプラント治療計画は どのようになるのでしょうか?
下顎が3歯欠損、上顎が1歯欠損になりますので、
以下のようなことになります。
本当にこの計画で良いのでしょうか?
他の残っている歯の将来性はどうなのでしょうか?
もし、下顎のインプラント間にある歯がダメになったらどうなるのでしょうか?
下顎のインプラント間にある歯は 神経がない歯です。
この歯がダメになると…
また、インプラントを追加することが必要になってしまいます。
そのため、将来性を考えれば、先程のインプラント間にある歯は抜歯した方が良いのです。
×印と×印を抜歯すると最終的な治療計画は、以下のようになります。
つまり、下顎の右側の奥は2本のインプラントでブリッジとすることが可能になるのです。
こうした方が最終的なインプラントの本数も少なくなります。
最小限のインプラントの本数で将来性の高い治療計画となったのです。
以下は、抜歯後です。
そして、以下がインプラント治療終了後になります。
このように口腔内全体の将来性を考えることにより、
インプラントの治療本数を減らすことが可能になります。
その結果、治療費も最小限に抑えることが可能になります。
また、何度も治療を繰り返すことがなくなります。
これが、将来性を考えた治療計画なのです。
特に神経のない歯が多い方の場合、
何度も治療を繰り返すことが良くあります。
毎年毎年歯科医院を受診し、治療の繰り返しを行っている方が多くいらっしゃいます。
将来性を考えた治療計画は本当に重要なのです。
もちろんこうした治療計画は、患者様のご希望を最優先させて行います。
上記のようなケースであっても 患者様が抜歯(青×印)をご希望されなければ、欠損部のみにインプラントを埋め込むことになります。
そして、後に抜歯となった場合には、追加でインプラントを埋め込むことになります。
これも一つの治療方法です。
追加でインプラントを埋め込むことは、最終的な治療費の負担にもつながりますが、
どちらの治療方法が優れているということではありません。
それぞれの利点、欠点を十分ご理解していただいた上で
最終的な治療計画が決定されるのです。
治療費
インプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。
インプラント 1本 168.000円(消費税込)
被せ物(白い歯) 1歯 73.500円(消費税込)〜
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) 、
OAM(大口式)インプラントシステム 、
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合) 、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
次回のブログは8/ 4(木曜日)になります。
今後は毎週木曜日にアップします。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
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