最新インプラント症例:100回目

4/21(木曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 木曜日にアップしています。
始めにゴールデンウィークの休診のお知らせです。
4/28(木)休診
4/29(金)休診
4/30(土)通常診療
5/ 1(日)通常診療
5/ 2(月)休診
5/ 3(火)休診
5/ 4(水)休診
5/ 5(木)休診
東北関東大地震により 被災を受けられた方に早く明るい未来が訪れるようにお祈り致します。
地震後の計画停電情報をお伝えするために、新しく作成した計画停電情報サイト ですが、
「今後 計画停電は原則実施しない!」
との報道がありましたが、この被災状況を忘れないためにも 名前を東日本大震災に関する情報サイト と変えて続けていきたいと思います。
このブログを見られている方の中にも ボランティア や 支援物資、義援金 等 さまざまな支援をされていることと思います。
被災を受けた方は一時的なことではありませんので、
長期的な支援が必要です。
今後も東日本大震災に関する情報サイト を続けていきたいと思います。


インプラント症例に戻ります。
今日でついに『100回目のインプラント症例』です。
今までいろいろな症例を紹介してきました。
歯が1歯だけ欠損している症例
全ての歯がない症例
噛み合わせに問題があった症例
重度歯周病の方に行った症例
骨吸収が非常に大きく 骨増大法を行った症例
骨吸収が大きい部位には無理にインプラントを埋入せずに工夫した症例
治療費を抑えるためにさまざまな方法を行った症例

さまざまな症例があります。
きっとこのブログを見ているあなたと同じようなケースもあるはずです。
是非過去のブログもご覧になって下さい。
このブログを見られている患者様の中には、
多くの歯が欠損していたり、
虫歯が多くあったり、
グラグラしている歯が多くある方もいらっしゃるかと思います。
そうした方の場合、入れ歯は嫌といっても
「欠損全てにインプラント治療を行うには 費用的に無理!」
という方も多いのではないでしょうか?
1歯や2歯程度の欠損であれば なんとかなるが、
ほとんど歯がない方や
欠損数は さほど多くはないが、残っている歯が将来性の低い歯であった場合には、
将来的な不安も多いことと思います。
最近は、以前に他の歯科医院でインプラント治療を行ったが、
残っている他の歯がダメになったために、
再度インプラントを追加する必要性があり、
治療費の問題がでてきたため、セカンドオピニオンとして
当医院を受診される患者様が多くなっています。
インプラント治療を行う場合には、単に欠損部のみをみて治療計画を立てると
後で問題が生じることがあります。
治療開始前に
なぜ歯がダメ(抜歯)になったのか?
残っている歯は大丈夫なのか?
将来的に追加のインプラントの必要性はあるのか?
等 残っている歯のことを考えて
インプラントの治療計画を立てることが重要です。
また、ご存知のようにインプラント治療は、保険が適応されませんので 全て自費診療となります。
そのため、口腔内全体の治療を行う場合には、
どこの治療まで保険が適応されるのか?
をきちんと確かめることが必要です。
つまり、インプラント治療以外は保険で行えるのか?
等です。
本日は 上記のようなことを考慮しながら
治療を行った症例を紹介します。
100回目ですので、特殊な治療ケースではなく、
問題は多くあるが、よくある一般的な症例について解説します。
早速始めましょう!
以下は初診時のレントゲンです。
いつも見ている方には みなれたことと思います。
始めて見られる方のために 簡単に以下のレントゲンの見方
について説明します。
以下のレントゲンの下に 右、左と書いてありますが、
当然のことながら 右と書いてあるのが“ 右側 ”です。
実際の左右とは違いますので、今後見られる時にはご注意下さい。
スライド01
虫歯がいっぱいあることが分かるかと思います。
このように多くの虫歯がある方がいらっしゃいます。
どのような治療計画が良いのかは、
患者様のご希望によっても大きく変わってきます。
今回の患者様は、
「虫歯あ多くあり、噛むところがない!」
とのことで来院された患者様です。
スライド02
多くの歯が抜歯となるような状態です。
スライド04
また、以下の歯も抜歯ではありませんが、将来性は低い歯と言えます。
スライド05
本当に多くの歯に問題があります。
このブログを見られている方の中にも
このような状態の方がいらっしゃるかもしれません。
スライド06
それでは、ダメだからといって抜歯した場合には、
今後 どのような治療方法になるのでしょうか?
スライド07
親知らずもあります。
通常 親知らずは抜歯の対象になることが多いのですが、
今回は、親知らずでも残すことができれば なにか活用方法があるかもしれません。
スライド08
先程の×印を抜歯した場合には、以下の2つの治療方法が考えられます。
まず、義歯(入れ歯)です。
スライド09
次にインプラント治療です。
スライド10
患者様は、取り外し式の義歯(入れ歯)はご希望されませんでした。
固定式であるインプラント治療を希望されました。
スライド11
しかし、こうしたインプラント治療には高額な治療費がかかってしまいます。
例えば、1歯欠損につき、必ず1本のインプラントを埋入するという治療計画を立てる歯科医師がいます。
こうした歯科医師が治療する場合には、9歯欠損になりますから
9本のインプラントが必要になります。
治療費の高い歯科医院であった場合には、
インプラントの埋入(手術)費用、
被せ物(セラミック)等の費用を合わせると
1歯分(1欠損)で40万円以上かかります。
9歯欠損ですから360万円以上かかることになります。
大変な高額ですよね。
また、よく「インプラント1本10万円」と広告してある歯科医院でも実際には、
インプラント以外にセラミックの被せ物が+10万円
GBR法(骨増大法) +5万円
麻酔費用(静脈内鎮静法) +5万円とか
仮歯が+1万円
土台が+5万円
等 さまざまな付加治療が加算されることがあります。
インプラント治療を受ける場合には、
必ず合計でいくら
ということをきちんと理解してからお決めになることが重要です。
スライド13
話しは戻りますが、上記のような全ての治療をご希望される患者様は少ないのが現状です。
この症例の患者様も
最小限で最大の効果のあるインプラント治療
をご希望されました。
スライド14
そこで、厳しい歯を全て抜歯するのではなく、
可能なかぎり保存できる歯は保存し、
抜歯する部位を極力減らして 治療を進めることにしました。
もちろん 先に説明しました×印の歯は、現状でも抜歯するような状態の悪い歯ですが、
欠損部位を最小限にするために治療を行うことにしました。
こうした治療法は100%とは言えませんが、
患者様のご希望も考慮した上で現状でできる治療計画を立てました。
スライド15
具体的な治療方法は以下のようになりました。
まず、以下の×印のみを抜歯します。
これらの歯はどうしても残す(保存する)ことは不可能だからです。
スライド16
しかし、上顎左側の奥2歯は 保存することにしました。
状態は悪いですが、少しでも長く保たせるまで使用することにしました。
スライド17
最終的な治療は以下になりました。
下顎は、左右とも2本のインプラントで3歯分を作製するブリッジ、
上顎は、左右ともに天然歯によるブリッジです。
スライド18
このブリッジはもちろん保険で行います。
保険のブリッジの場合の治療費は、
ブリッジを装着する時点で約1万円です。
インプラントの治療費を考えれば圧倒的に費用を抑えることができます。
上顎のブリッジは現時点でもよくない歯ですので
何年保つかは分かりませんが、
将来的に上顎がダメになった時点でインプラント治療を検討することもできます。
現時点での治療費を最小限に抑えることが今回の治療の目的の一つでもあります。
スライド19
決してベストな治療法ではありませんが、現実的な治療計画と言えます。
スライド20
以下はインプラント治療が終了した後です。
スライド21
使用したインプラントはストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。
片側
インプラント   1本  168.000円(消費税込)×2本
被せ物(白い歯) 1歯   84.000円(消費税込)×3歯分
合計 588.000円(消費税込)
になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、1歯 58.800円(消費税込)になりますので、
合計 512.000円(消費税込)
になります。
これは片側になりますので、
左右の場合には上記の倍になります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
次回のブログは4/28(木曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
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