今週もインプラント手術報告になります
10/5(月曜日)です。
今日も『インプラント症例報告』になります。
このところ 9月の連休も終わったこともあり、インプラント手術が急激に増えています。
昨日も診療開始から終了まで、1日中 ほとんど手術ばかりしていました。
また、難症例が多かったので結構大変な週末でした。
本日は、今週末 行ったインプラント手術の中で、特に難しかった上顎の奥歯について解説します。
このブログでもインプラント手術報告は、良く書きますが、その多くは、上顎の奥歯です。
この理由として、上顎の奥歯は、骨の吸収が大きい部位であり、
インプラントを埋込むための骨量(骨の高さ)が少なくなっていることが多いのです。
この内容も良く書く内容です。
骨が吸収すると インプラント治療が難しくなったり、
場合によっては、できないこともあります。
さまざまな歯科医院のホームページ等で
『骨が少ない場合には、骨の増大を行えば、インプラント治療は可能です』
と書いてありますが、骨の吸収量にもよりますが、こうした治療法は大変なことがあります。
大変というのは、治療時間がかかったり、治療後の腫れ や 痛み を伴う可能性が高くなるということです。
特に骨吸収が大きい場合には、治療は非常に大変になります。
吸収状態によってが、『骨移植手術』ということも必要になることもあります。
具体的には、サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) という治療法です。
通常 上顎の奥歯にインプラントを埋込む場合、理想的な骨の高さは、10ミリ以上 必要です。
10ミリ以上の骨の高さが残っていないと 良い状態とは言えません。
しかし、多くの場合、
歯周病 を放置していたり、
歯根破折を放置していたり、
歯がないまま にしておいたり
等により、歯を支えている骨は、どんどんと 吸収してしまいます。
その結果、上顎の奥歯にインプラントを行おうと思っても
骨の高さが、5ミリとか 3ミリとか 場合によって 1ミリ程度しか存在しないことがあります。
このような場合には、骨を増大(再生)させる治療法が必要になってきます。
しかし、同じ骨吸収があっても
多少骨吸収があるのか?
かなり骨吸収があるのか?
では、治療の難易度はまったく違ってきます。
例えば、上顎の奥歯において、骨の高さが5ミリ程度であった場合には、ソケットリフト法 という治療法を行えば、長さが10ミリ程度のインプラントを埋込むことが可能になります。
ソケットリフト法 は、治療の難易度はさほど高くなく、治療後の腫れ等も大きく起ることが少ない治療法です。
しかし、上顎の奥歯において、骨の高さが5ミリ以下であった場合には、
治療は非常に難しくなります。
先にも記載しましたようにサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) という治療法を行う必要性があります。
この治療法は、骨の移植を伴うことになり、治療後の腫れ 等も大きく起りやすいのです。
当医院でも こうしたサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) は、行いますが、できるかぎり避けていきたい治療法です。
さて話は、今週のインプラントの症例になります。
今週末も 上記のような 上顎の奥歯に骨吸収が認められる症例が多くありました。
その中の一症例をご紹介します。
患者様は、重度の歯周病です。
働き盛りの忙しい男性です。
歯周病であることは だいぶ以前より分かっていましたが、
忙しく なかなか歯科医院に通院できなかった方でした。
そのうち歯がグラグラとしてきて、1本、2本…とどんどんと歯を失う結果となっていきました。
そして、上顎は 前歯の4本を残して 全ての歯を失ってしまいました。
義歯も作製しましたが、違和感が強く、どうしても使用できなかったため、
インプラント治療を希望され来院されました。
診査の結果、上顎の奥歯は、骨吸収が非常に進行していました。
その理由は、歯周病 の状態を長く放置していたからです。
歯周病を放置すると 歯を支えている骨は どんどんと吸収してしまいます。
骨が吸収してしまうと 抜歯となった後に 治療が困難になってしまいます。
インプラント治療が困難になり、
吸収状態によっては インプラント治療ができなかったり、
また、欠損部位に義歯(入れ歯)を作製しようと思っても、骨が吸収した状態では、入れ歯も合いにくくなってしまいます。
入れ歯(義歯)は、顎の土手(歯肉の高まり)の上にあるものです。
顎の土手が高ければ、その高まりに入れ歯は、フィット(安定)します。
しかし、骨吸収が起った顎であった場合、顎の高まりは なくなり 平になってしまいます。
顎が平になってしまった状態では、その上に義歯(入れ歯)を作製しても 動いてしまいます。
歯周病を放置した方は、インプラントにせよ 義歯にせよ 非常に困難な状態になってしまうのです。
現在歯周病である方は、できるかぎり早急に治療を行うことが大切ですし、
もし、歯周病が完全に治らない状況であれば早期に抜歯しないと 骨の吸収がさらに進行してしまいます。
また、骨の吸収は、周囲の歯にも感染しますので、歯周病の歯が1本でもあると
その歯の周囲の歯から感染が始まり、最終的には、全ての歯に歯周病細菌の感染が拡大します。
話しは、非常に長くなってしまいましたので、昨日の症例に戻ります。
インプラント治療を行った奥歯は、
ソケットリフト法 と
GBR法(骨増大法)
を行い、なんとかインプラントを埋込むことができました。
使用したインプラントは、 ストローマンインプラント(ITIインプラント)が3本です。
麻酔は、静脈内鎮静法 で行いました。
この麻酔方法は、治療中は、完全に眠ってる状態です。
そのため、治療(手術中)の不安がまったくなく行えます。
一度この静脈内鎮静法 で行うとほとんどの患者様は、2回目の治療もこの麻酔方法を“ご希望されます。
次回のブログは10/8(木曜日)になります。
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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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