インプラント手術報告:2
9/24(木曜日)です。
当医院は、今日まで休診になります。
明日(9/25:金曜)は、9:30から診療になります。
連休開けということもあり、今週末は、忙しく 多くの手術もあります。
今日のテーマは、インプラント手術報告の続きです。
前回のブログを見られていない方は、先に前回のブログを見て下さい。
前回のインプラント手術報告では、上顎の奥歯に骨吸収があり、残存する骨の高さが1ミリしか残っていなかったため、そのままでは、インプラントを埋入することができないことを解説しました。
そのため、骨移植を行うサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) を行うか?
骨移植を避けてインプラントの傾斜埋入 を行うか?
の選択があり、
今回は、インプラントの傾斜埋入 を選択しました。
しかし、今回の症例の問題点は、奥歯だけではありませんでした。
歯が欠損していたのは、奥から4歯分であり、骨吸収していたのは、奥から2歯分だけでなく、
手前2歯分も骨吸収がありました。
手前2歯分は、残っている骨の高さが4〜5ミリ程度でした。
前回も解説したように上顎の奥歯において、インプラントが安定するためには、10ミリ以上の骨の高さが必要です。
今回は、手前の部分でも4〜5ミリの骨の高さしか存在していなかったのです。
つまり、上顎の奥歯の4歯欠損のうち 残っている骨の高さは、
手前の2歯分は、4〜5ミリで
奥の2歯分は、1ミリ程度でした。
このことからも今回の症例がいかに難症例であったかが分かります。
さて手前の2歯部分には、ソケットリフト法 という治療方法を行いました。
この治療により、長さ10ミリのインプラントを埋込むことができました。
どのような方法かは、以下を参考(クリック)にして下さい。
・ソケットリフト法
ソケットリフト法 は、骨移植を伴うサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) と比較すると 難しい治療ではありません。
治療後の腫れ等は、比べ物にならないくらい 楽な治療法です。
治療を行う歯科医師にとっても 2つの治療法には、技術的に大きな差があります。
サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) は、非常に技術力を必要とします。
インプラント治療を行っている歯科医師でもほとんどの先生は、行うことができません。
その点ソケットリフト法 は、インプラントを手がけている多くの歯科医師が行うことができる治療法です。
今回のケースでもソケットリフト法 を行いました。
使用したインプラントは、全てが ストローマンインプラント(ITIインプラント)です。
上顎の左右に合計6本のインプラントを埋入しました。
麻酔方法は、静脈内鎮静法 でした。
この麻酔方法は、治療中は、完全に眠ってる状態です。
そのため、治療(手術中)の不安がまったくなく行えます。
一度この静脈内鎮静法 で行うとほとんどの患者様は、2回目の治療もこの麻酔方法を“ご希望されます。
次回のブログは9/28(月曜日)になります。
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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
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