義歯を使用している人は、義歯からの口臭がある?:その1
6/12(木曜日)です。
今日から新しいテーマです。『義歯を使用している人は、義歯からの口臭がある?:その1』になります。
最近、口臭を主訴として来院される方が非常に多くなっています。
今回のブログでは、口臭の一般的な話ではなく、義歯(入れ歯)を使用している方の口臭について解説します。
義歯(入れ歯)の多くは、レジンと言われる 樹脂(プラスチックのような物)でできています。
レジンは、加工がしやすく、調整が行いやすいという義歯には、非常に良い利点があります。
しかし、非常に汚れが付着しやすいものです。
汚れの中には、細菌が潜んでいます。
汚れた義歯を使用するということは、細菌が付着した義歯を常に口腔内に入れているということです。
例えて言うと、汚れが付着した プラスチック製の食器 を 毎日使用しているのと同じようなことです。
陶器 の食器と違い、プラスチック製の食器は、汚れが付着しやすいのが特徴です。
義歯 にも同じようなことが言えます。
プラスチック製の義歯に 汚れが付着しやすいことの特徴として、『義歯の傷』です。
義歯を使用していると 必ず傷が付着します。
特に、硬い歯ブラシ等でこすると傷がついてしまいます。
義歯についた傷は、非常に細かいものです。
その傷に汚れ(細菌)が付着することにより臭いがします。
お手入れ方法として、硬い歯ブラシ等で 強く擦らない ことが必要です。
義歯のお手入れ方法ですが、食器用の中性洗剤を使用し、スポンジで丁寧に洗って下さい。
その後、流水で十分すすいで下さい。(洗剤を十分落として下さい)
市販されている義歯洗浄剤も有効ですが、洗浄剤のみでは、義歯に付着している
汚れを完全に取り除くことは困難です。
柔らかいスポンジで洗うことが最適です。
できれば、毎食後行っていただければ、いいのですが、外出先では、難しいかと思いますので、最低でも就寝時前には行った方が良いでしょう。
義歯を清潔に保つことは、健康にも重要です。
義歯が汚れているということは、口腔内にいつも『バイ菌』がいるということです。
この後の『医療情報コーナー』でも歯周病と『ガン』の関係の話があります。
次回のブログは6/16(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『義歯を使用している人は、義歯からの口臭がある?:その2』です。
今週(6/10〜11)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
この2日間は、すべて上顎のインプラント手術でした。
上顎のインプラントは、下顎と違う点があります。
まず、上顎の骨は下顎と比較して柔らかいのです。
柔らかいということはどういうことなのでしょう?
いいことなのか? 悪いことなのか?
いい点もあれば、悪い点もある といったところです。
いい点は、骨が柔らかいため、骨の弾性があることです。
インプラントの埋入手術を行う際には、骨の幅が非常に重要です。
このブログでも良く書きますが、インプラントの直径(太さ)は、約4ミリです。
直径4ミリのインプラントを埋入するためには、骨の幅は、約6ミリ必要です。
しかし、実際の問題として、6ミリの骨幅があることは少なく、
多くの症例で、骨の幅を増大させる治療法(GBR法)等を行うことが必要になります。
骨を増大させるGBR法は、治療を複雑にし、患者様の負担もあります。
そのため、狭い骨の幅を押し広げる 治療法が、効果を発揮します。
この治療を 『スプリッティング法、スプリットクレスト法』と言います。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながら インプラントを埋入するため、骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ないのです。
詳細は、 『スプリッティング法、スプリットクレスト法』のページを見ていただきたいと思います。
しかし、骨の幅を広げるという方法は、骨の硬さに左右されます。
簡単に言えば、硬い骨は、幅を広げるのに大変ですが、
柔らかい骨は、わりと簡単に骨の幅が広がるのです。
上顎は、下顎と比較して柔らかいので、こうした治療法に適しています。
他にも利点はありますが、今回は、省きます。
さて、柔らかい骨(上顎)の欠点ですが、硬い骨(下顎)と比較すると 成功率は低くなります。
ものすごく差があることはありませんが、多くの研究論文で、上顎の成功率が低いことが証明されています。
その理由として、骨が柔らかいため、インプラントとの安定が悪いということです。
そのため、上顎では、できる限り長いインプラントを埋入することが有効とされています。
この2日間で行ったインプラント手術は、全てこの 『スプリッティング法、スプリットクレスト法』を行いました。
使用したインプラントは、状況に合わせ、 ストローマン・インプラントと アンキロス・インプラントを使い分けました。
医療情報コーナー
歯周病がある場合、『ガン』のリスクが高まる可能性がある!
『ロイター によると、歯周病により『ガン』のリスクが高まる可能性があるとの研究結果が明らかになった。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らが専門誌に発表したものです。
歯周病歴のある男性医療専門家を対象にした長期研究で、『ガン』を患う可能性が全体的に14%高いことが判明した。
論文では、
「喫煙 その他のリスク要因を考慮した上でも、歯周病は、肺 や 腎臓、すい臓、血液のガン のリスク増大と 大きな関連性があった」
としています。
これまでの研究では、歯周病で、心臓病 や 糖尿病 の発生リスクが高まる可能性が示されていました。』
歯周病の人は、『ガン』にかかる確立が14%も高いのですか?
ビックリ ですね!
歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。
歯周病の人は、常時口腔内に細菌が多く潜んでいるということですから、いいわけはありません。
1年に1回は、歯周病の検査 を受けた方が良いでしょう。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 、 サイナスリフト、 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例、 無料相談コーナーもあります。