喫煙者は歯周病が治らないって本当?』
2018年 4月30日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『喫煙者は歯周病が治らないって本当?』になります。
私は歯周病専門医ですが、
専門医でも治らない歯周病があります。
その代表的なのが喫煙者です。
喫煙者は本当に歯周病が治りにくいです。
本日はそうしたデータをご紹介します。
まず
タバコを吸わない人(非喫煙者)と
喫煙者の
歯肉の色を見て見ましょう!
以下はタバコを吸わない人(非喫煙者)です。
歯肉はピンク色をしています。
以下は喫煙者です。
歯肉が黒っぽく見えます。
喫煙者の特徴的な歯肉の色です。
次に
タバコを吸わない人(非喫煙者) と
喫煙者
の歯周病のなりやすさをデータで見ましょう。
タバコを吸わない人(非喫煙者)を1とすると
喫煙者は4.9倍歯周病になりやすいというデータです。
喫煙者は歯周病に約5倍なりやすいというのは非常に大きな問題です。
次のデータを見てましょう。
非常に興味深いデータです。
受動喫煙(じゅどうきつえん)です。
つまりご自身ではタバコは吸わないが、
周囲の人が吸っているため、その害がおよぶというデータです。
ご自身でタバコは吸わなくても
周囲の人が吸っていることで
その煙を吸い込むことがあります。
受動喫煙ですよね。
ご自身でタバコを吸わなくても
周囲の人が吸っている影響で
歯周病のリスクが2.9倍も高まるというデータです。
昔はレストランでも
禁煙席 と 喫煙席が別れておらず、
タバコを吸わない人でもその影響を受けていました。
私が高校生頃までは
東海道線の中でもタバコを吸っている人がいましたね。
電車の中に灰皿ありました。
今の子供がそんなことを知ったら
すごく驚くでしょうね。
時代はだいぶ変わってきました。
私は歯周病の専門医として20年以上診療をしていますが、
喫煙者は本当に歯周病が治らないです。
重度歯周病の場合、
徹底した歯周病治療を行い、
患者さんも歯磨きを十分に行なっているにも関わらず
歯はどんどんとなくなっていきます。
喫煙者は明らかに歯周病が治らないです。
ただ喫煙量にもよります。
次のデータをみてみましょう。
1日10本以上喫煙する人と
1日10本以下の人
とでは歯周病のリスクに差があります。
喫煙量が増えることでさらにリスクは増すということです。
それでは今まで喫煙していた人は歯周病が治らないのか?
ということですが、
禁煙することで回復してきます。
次のデータです。
10年以上喫煙している人と
10年以下の人とでは
歯周病のリスクが変わってきます。
歯周病を治したいと真剣に考えられている方は
タバコは必ずやめて下さい。
また量を減らすだけでも多少の効果はありますが、
やめることが重要です。
またご本人がタバコを吸わなくても
周囲の人が吸っているだけでも
影響は受けます。
本日は歯周病と喫煙の害についてでした。
最後に他の口腔内を紹介して終わります。
まずタバコを吸わない人(非喫煙者)です。
次に喫煙者です。
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