歯がしみるのは歯周病なの?
2018年10月23日(火曜日)です。
はじめに休診のお知らせです。
10月27日(土曜日)は、日本歯周病学会のため休診とさせていただきます。
ご不自由をおかけいたします。
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本日のテーマは 歯がしみるのは、歯周病なの? です。
しみるのと 歯周病 には関係があるのでしょうか?
実は非常に関係があるのです。
歯周病は感染症です。
一般的な歯周病では、歯磨きがきちんとできないと
歯周ポケットという歯と歯の間(隙間)から汚れ(歯周病細菌)が入り込み歯周ポケット内部で歯周病細菌が繁殖します。
この感染が原因により 歯の周囲組織(歯肉 や 骨 等)を破壊します。
これが、骨吸収なのです。実際のレントゲンで見てみましょう!
以下のレントゲンは歯周病の方のレントゲンです。
骨吸収が非常に高度に起こっているのですが、
レントゲンを見慣れていないと分かりづらいので
骨吸収部位を線で書いてみましょう!
骨吸収を起こす前の元々の状態が青線、
現在の骨吸収が起こった状態が赤線です。
いかに骨吸収が起こっているのが分かるかと思います。
さらに骨吸収を分かりやすくするために骨吸収した部分を赤色の領域で表します。
それでは、骨吸収 と 歯がしみる のはどのような関係があるのでしょうか?
骨吸収が起こると それに伴い 歯肉も退縮するのです。
本日の最初でお見せした以下の図です。
上記の 左の図 と 右の図 では、
歯周病が起こると骨吸収と歯肉の退縮が起こっているのが分かると思います。
ここで歯の構図を見てみましょう!
この象牙質は本来 歯肉の中に埋まっている部分です。
しかし、骨吸収が起こると
先に説明しましたように 歯肉の退縮が起こります。
歯肉た退縮すると 本来歯肉の中に隠れていた根(象牙質)が露出します。
この象牙質をよく見ると 緑色の線が見えます。
(実際は緑色ではありませんが、分かりやすくするために色を付けてます)
この緑色の細い管(線)を象牙細管と言います。
この 象牙細管の線の先には神経があるのです。
つまり、こういうことです。
歯周病になると骨吸収が起こります。
骨吸収が起こると歯肉も退縮します。
歯肉の退縮が起こると 本来歯肉の中にあった根(象牙質)が見えてきます(露出)。
象牙細管が露出するのです。
この象牙細管に水 や 風 が当たると
刺激が伝わり、神経が過敏になり しみるのです。
これを知覚過敏症(ちかくかびんしょう)と言います。
大雑把に言えば、
急に服を脱いだために 寒くなった ということです。
何となく歯周病 と 知覚過敏症 の関係が分かってきたと思います。
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